Steve Reich の音楽、作曲方法、考え方について


American composer Steve Reich performing clapping Music, 2006

ここでは、資料などをもとに、アメリカの大作曲家 Steve Reich 氏の作品、コンセプトなどを解説して行きたいと思います。

彼が作曲した曲はミニマルミュージックという音楽です。それがどういった音楽かというとこんな感じです。

別記事 『ミニマルミュージックの紹介

どうでしょうか?いつもは聴きませんが、僕は大好きな音楽ですね。

音楽のスタイルは多種多様にありますが、ミニマルミュージックはバッハの音楽のように一つの答え、普遍のスタイルだと思います。人類の有史以前から我々は太鼓でミニマルミュージックやってたんだなと、思います。

Steve Reich はそんなミニマルミュージックの大家です。

では、さっそく紹介していきます。


まずは彼の著書『Writing about Music』から引用しながら、書いていこうと思います。ちなみに英文の本を僕が訳しているので、多少の言い回しの間違いがあるかもしれませんが、要所では絶対に間違いのないようにします。押忍。

 

Music as a Gradual Process

1968

僕は音楽の中で起きる Musical Process(音楽の変化の過程)に興味があったんだ。

それらは Sounding music のなかで聴くことが出来る。

例:

  • ブランコを引っ張って、離す。するとゆっくりになり止まる。その動きを観察してみる。
  • 一時間の砂時計をひっくり返して、下に落ちる砂を観察してみる。またその音を聴く。
  • 砂浜に立って波が足を埋めていくのを感じる、聴く、そして見る。

わたしはその中で、musical material(音楽の要素)と、その Musical Process(音楽の変化の過程)を発見し喜んだ。その変化は起こり、独立し動いていった。

音楽の要素によって、どのような変化の過程が起きているか、また変化の過程にどのような音楽の要素があるのか。

音楽の変化の過程が、人間のパフォーマンスを通してか、機械などを通してかは重要ではない。

今までに聴いたコンサートの1つで素晴らしかったコンサートの1つで4人の作曲家が暗い部屋でテープを流すというものがあった。

 

シンセサイザーなどを使い Musical processes について熟考すると、全ての音楽は民族音楽ということになる。 

Musical processes は一種の人間の意思の介在しないものにコンタクトできる、そしてまた、完璧に支配することもできる。そして、その二つは同時には存在しない。

一種の というのは、私が musical material を通し、結果を完璧に支配できるからだ。

しかし、その結果を変えることが出来ないことを受け入れなければならない。

 

彼は哲学を学んでいたので、言い回しが哲学的でなかなか難しいです。なんとなく、理解できたでしょうか?

僕もまだその全容は分かっていません。これからその理由が示されます。

つづく。。

 


Pendulum music (振り子の音楽)

1968年の作曲です。

説明の必要はないですね。まさにミニマル。


SLOW MOTION SOUND

Very gradually slow down a recoeded sound to many times 

its original length without changing its pitch or timbre at all.

Steve Reich 9/67

1967年の作曲ですが、音程を変えずに音を極端に引き伸ばすアイデアです。

テクノロジーの問題により、このアイデアは当時、文にするしか方法はありませんでした。

今はコンピューターの発達により可能です。

彼が注目したのはアフリカ人英語の先生が、小さな女の子に英語を教える際 『My shoes are new』という文を教えていたそうです。

その先生は発音の際に、 e’,c#’,a, b という音程で喋り、子供もその音程で真似しました。

その発音をテープに録音し、徐々に引き伸ばすと言葉の間にグリッサンドがあることを発見しました。

この発想で一番の課題は 『増大』です。このアイデアは Four Organs 、Music for Mallets instruments Voices and Organ で使われています。

ずっと聴いていると、時間軸が曲がっているのを感じます。