大曲を作りたいならソナタ!?


 

 

長い曲をつくりたいけど、単調になってしまう。

アイデアが浮かばない。

確かに長いけど長いだけでまとまりがない。

 

それを解消するには、しっかりとした構造が必要です。

ヨーロッパの長い歴史の中で鍛えられた形式『ソナタ形式』を使って作曲してみましょう!


ソナタとはなんだ!?

ソナタって聞いたことあるのではないでしょうか?ピアノソナタだとかなんとか、ここでは一体なんなのか説明します。

最初にバーっと、ソナタの概要を箇条書きしてしまいますね。

 

・ ソナタは性格の違う二つ以上の楽章で構成されています。

・ それぞれの楽章は 調性、テンポ、拍子、形式、表現の性格などが対照していて、それぞれはっきりと区別されています。

・ 一貫しているのは調性の関係(はじめと終わりの楽章は同じ調性を用い、中間の楽章はその調性と関係付けられている)ことです。

・ たいていはじめと終わりは、速いテンポです。

 

と言うことですが、ちょっと小難しいです。要は今のミニアルバム(3曲とか5曲入りの)を想像してもらえればいいと思います。

1楽章がそのミニアルバムの一曲目になり、3曲、4曲で一つのアルバム、ソナタになるわけですね。それで、全部の曲はテンポとかキーが違うよ、ということです。

なにも難しいことはなく、アルバムってそう構成されてますね、激しい曲とかバラードとかで。

ここで紹介するのはその中の一曲目で、 その曲は ソナタ形式 または ソナタ・アレグロ形式 という構成で作曲されています。

 

 Sonatensatz (Sonatenhauptsatzform)、ソナタ形式(第一楽章形式)

では、説明に入ります。

  • 通例として、Sonata, Sinfonie もしくは Streichquartett の最初の第1章です。
  • その構成は大きく分けて、Exposition(提示部), Durchführung(展開部), Reprise(再現部)の三つに分かれます。またそれに、Einleitung(イントロ)  、最後に Coda (アウトロ)を加えることができます。

 

by Hyacinth from wikipedia

 

図で表すとこうなります。 

Development はドイツ語の Durchführung、Recapitulation が Reprise ですね。

なんとなく分ったところで、順番に中身を説明していこうと思います。
 

Exposition(提示部)

ここは曲の始まりで比較的安定した感じです。

 

Hauptsatz(最初のテーマ)

始まる音楽の最初の Thema (主題)を提示する重要な場面です。
ここで鳴らされた音楽が発展し形づくられるので、最も重要な場面といえます。
 
最初のテーマはトニックで始まります。
Hauptsatzといい、主要なテーマです。
 
エレクトロミュージックなどであれば、一つのメロディーやノイズをテーマとして使ってもいいと思います。
 

seitensatz(二個目のテーマ)

それに続き、seitensatz が現れますが、これは、転調して現れます。よくあるのが5度上のキー(トニックがCだった場合、G)ですね。
曲のキーがマイナーだった場合、平行調 (a-minor だったらC- major) で現れたりします。
 
またこのテーマは最初のテーマと対照的でなくてはいけません。最初のテーマのリズムがゆったりしていたら、こちらは小刻みにとかです。
 

Schlusssatz(三個目のテーマ)

そして、最後にSchlusssatz が現れ、Expositionの終わりを聞き手に暗示させます。
Exposition はもう一度最初から繰り返され、次へ移行します。
 

Überleitung(橋渡し)

そのようにExpositionは構成されていますが、テーマの移行部分にはいつも Überleitung (移行部)という橋渡しがあります。
これにより、流れよく次のテーマへ移行できるのです。逆にそれをなくして新しいテーマに行くと、聴衆をびっくりさせられます。
 
 
このようにexpositionは構成されています。
 

Durchführung(展開部)

 

ここは展開部ということで、名の通り Exposition で使った全てを使い展開させます。

つまり、組み合わせたり、一部だけ使ったり、逆から演奏したりですね。

そして調性はガラッと変化します。

ここの長さは大体 Exposotion と同じ程度で、この間に作曲家の創造性が爆発します。

 

Reprise(再現部)

 

 そしてここでまた最初の Exposition が元の調性で再現されます。
 
 

このようにざっと見てきましたが、これがソナタ形式の構造です。

作曲家、アーティストはいつの時代も挑戦的です。時代により構成が違ったりしていますが、この基本をもとに考えればより理解しやすいと思います。色々なソナタを聴いて、楽譜を読んでんでみると面白いです。

このように構成を考えて曲を作り始めると、途中で躓かず密度の高い曲ができます。

この考え方をもとにいろいろ応用してやってみたら面白いと思います。

 

でわ、良い音楽ライフを♪