今回はジャズミュージシャンのバイブルと言える本『Repository of Scales and Melodic Patterns/スケールとメロディーパターンの宝庫』の紹介です!
この本はアジアからアフリカ、古今東西のスケールが載っている他、スケールを使った発展方法、ハーモニーについてなども載っています。内容はジャズに収まらず、ストラヴィンスキーや、スクリャービンのハーモニーも載っている263ページに渡る本です。バイブルと書きましたが、この本は意外に知られてません。。。
似た名前で『Thesaurus of Scales and Melodic Patterns/スケールとメロディーパターンの辞典』という本もあるのですが、こちらは幾何学的なアイデアで音階を作った例が沢山載っている本です。そちらについても書いているので興味があれば読んでみて下さい。
あらやるスケールが載っている。ジャズミュージシャンのバイブル『Repository of Scales and Melodic Patterns』
Repository of Scales and Melodic Patterns の著者はあの!『Yusef Lateef』
ユセフ・ラティーフ/ Yusef Lateef の名前はジャズファンなら知ってると思います。この本の著者は彼で、このアルバム名盤!彼の音楽からはアジア的な旋律やアフリカンな雰囲気が聴けます。それは彼の圧倒的な知識で作曲演奏しているからなんですね。
Repository of Scales and Melodic Patternsとコルトレーン
コルトレーンは他の記事で紹介している Thesaurus of Scales and Melodic Patterns を練習やアイデアを得るのに使いました。上の絵はこの記事で紹介している最初のページに載っている絵で、コルトレーンがユセフ・ラティーフに贈ったものです。この絵はコルトレーンチェンジを語る時によく引用されるので、知ってる人も多いはず。
Repository of Scales and Melodic Patterns の内容
最初にも書きましたが Repository of Scales and Melodic Patterns の内容はアジアからアフリカ、古今東西のスケールが載っている他、スケールを使った発展方法、ハーモニーについてなども載っています。ジャズに収まらず、ストラヴィンスキーや、スクリャービンのハーモニーも載っている263ページに渡る凄い本です。
スケールは音楽の雰囲気を大きく左右する重要な要素ですから、作曲の参考にもできるし、これに載っているパターンを練習すれば即興演奏にも役立ちます。ただ、ある程度音楽理論が分かってないと、そのパターンがどのように構成されているのか分かりません。そしてもの凄い量なので習得するのには相当な時間がかかるでしょう。。。僕も日課として練習しています。この本は名著なので持っておいて損はないです。