はじめてみた楽譜の曲をパラパラ弾いてみたい。
初見の練習ってどうやるの?
コツは?
初見は闇雲に練習しても上手にはなりません。初見演奏は要は頭の使い方なので、その考え方を育てる練習方法をまとめました。
みなさんのお役にたてるとうれしいです。
ピアノでの効果的な初見の練習方法 ~まとめ~
初見練習に入る前の準備、初見練習用の楽譜を買おう
まず、初見練習用の楽譜を買いましょう。
- 自分の初見レベルにあったもの
- 毎日色々な種類の音楽で練習する
自分の初見レベルにあった楽譜を選ぼう
譜読みに時間のかかる難しい曲でやっても初見練習にならないので簡単すぎるくらいがいいです。それと弾いたことがない色々な時代の曲がいいです。おすすめするのはこちら。
トンプソンも簡単ながら色々な曲が入っているのでいいです。
色々な曲を簡単に編曲した曲集で60曲入っています。収録曲がクラシック、ジャズ、ポップスと幅広いので初見練習にもいいです。
ピアノ初見とかで本を検索すると日本語の本しか出てきませんが、『sight reading piano』とamazonで検索すると英語の本が出てきます。色々ありますが僕が知っている中でおすすめはこの本です。8小節程度の曲がたくさん用意されています。レベルが1~3まであります。
バルトークのミクロコスモスは少し変わった曲が入っています。
この本は伴奏や曲の響きが特別なので、初心者にはおすすめしませんが、ある程度初見に馴れたらよい本です。
ピアノ初見練習での注意点
初見練習を始めますが、以下のことを守りながら練習しましょう。
- 座る場所はいつも同じ場所に座ろう
- 手を見ないで弾こう
- 間違えを気にしないで、演奏は止めないようにしよう
座る場所はいつも同じ場所に座ろう
座る位置は毎回同じにしましょう。おへそ(もしくは眉間)が真ん中の C です。
座る位置が毎回違うと腕の感覚が毎回違うと言うことになるので注意しましょう。
3つの C(ド) の場所は見ないでもわかる
真ん中に座ったら3箇所のC(ド)の場所は見ないでも分かります。
鍵盤を見ないで、右手か左手を体の中心(眉間)を意識して鍵盤に持っていきます。そして鍵盤を押してみましょう。すると、そこは真ん中の C に指があるはずです。
次に腕を太ももに中心にのせます。そこから自然に上げて鍵盤の上に持って行きます。そしてゆっくりと下に下ろすと。。。。
中指がCのところにのっかている!!
手を見ないで弾こう
初見では手を見てはいけません。楽譜を見て、手を見てと行ったり来たりしていたら、それに忙しくて弾くどころではありません。もちろん大きく跳ぶような場合はサッと確認しなければ難しいですが、基本的に手は見ません。ではどのように指の場所を確認するかと言うと、場所は黒鍵で確認します。
場所は黒鍵で確認
ピアノには黒鍵がありますね?それで自分の指のある場所を確認します。
なので、初見で弾く際は黒鍵に常に指が触れているようにしましょう。
B,CとE,Fの間でわかる
黒鍵をみると、途中にない場所があります。もしくは、黒鍵が2つの場所と3つの場所があります。
これを使って現在の場所を把握します。
最初は難しいと思いますが、地道に練習していれば分かるようになってきます。
頭の中に鍵盤を作る練習と思ってあせらず練習しましょう。毎日、自分の頭の中に自分のピアノを作ってると思ったらなんだかうれしいような気がしませんか? 😉
間違えを気にしないで、演奏は止めない
途中で間違えても止まったりやり直しは禁物です。
今やっているのは初見の練習なので、なにより弾ききることが大切です。言い換えれば、間違えても音楽の流れを切らずに戻れる練習とも言えます。
間違えても気にせず先に進みましょう。
それと同じ曲を繰り返し弾いてはいけません。弾けなかったとしても一度通して弾いたら次の曲です。
初見練習を始める前に確認すること
では初見練習を始めますが、弾き始める前にこのことを確認しましょう。
- 最初にキー(調性)を確認
- 拍子を確認、手拍子でテンポをとる
最初にキー(調性)を確認
曲のキーを確認します。
楽譜の1番最初についてる ♯ 、♭ などですね。キーが分からない方はこちらを読んでみてください。
拍子を確認、手拍子でテンポをとる
次に拍子を確認します。それから曲のリズムがとれるか手拍子で確認してみましょう。
- 楽譜をみて曲の拍子を確認します(3/4、4/4など)。
- 口で拍子を数えます。3/4の場合 1、2、3 1、2、3 1、2、3
- それに合わせて、メロディーを手拍子してみましょう。
- それが出来たら、右手で楽譜上段、左手で楽譜下段のリズムを太ももを使って叩きます。
この練習で最初から速く弾くことに馴れます。これが実際の曲のテンポで出来たら合格です。
ピアノ初見演奏の時考えること
準備が出来たところで、ピアノを使って弾いてみます。その際には以下の点に注意しましょう。
- 指番号は無視
- 音程の幅を理解する
- 音符は一個一個みない。
- コード(和音)は一度に読む
- 上下同時に一気に読む
- 先の小節を読む
指番号は無視
楽譜には指番号がふってありますが、情報が増えるだけなのでそれは無視します。
かわりに、最初にパーッと楽譜を見てどこからどこの範囲まで指が動くのか確認しましょう。
音程の幅を理解する
楽譜をぱっと見て、その音程の差が分かるようにしましょう。
五線譜の棒一本分、上か下にずれたら3度。
2本ずれたら5度。
結構幅があって、棒の上と空白に音符があったらオクターブです。
指の間隔で覚える
この音符の間隔を指で覚えましょう。
今、右手の小指で弾いてて5度下だから親指だという感じで。6度を弾きたかったら5度から少し広げれば6度です。オクターブの間隔を覚えたら、そこから少し縮まったら7度です。
音符は一個一個みない
こういう音符があったとします。
最初はD、えっと次はEで。。。それからC!
と読むと時間がかかるので、Dを読んだら次の音符は一個上に上がってるだけなので、一つ上の鍵盤です。Eとは読みません。例えば、 PIANO とあったらみんな ピアノ とまとまりで読みます。P, I, A, N, O と区切っては読まないでしょう。
一つ音符を押さえたらそこから隣の音符は一個上と考えて、情報を減らしましょう。
フレーズを一区切りとして読みます。
コード(和音)は一度に読む
和音を読む際は一個一個読むのではなく、まとまりで読みます。
一番下か上の音符を基準に手の形でパッと弾きましょう。また、共通の音があったりするので、メロディーで隣の音を参考に弾いたように、和音の場合も半音上だな。などと考えて、情報を減らしましょう。
上下同時に一気に読む
楽譜は上下同時に見ます。最初はなかなか難しいですが、訓練なので簡単な楽譜でトライしていきましょう。
その時、一拍ずつではなく一小節などの大きな範囲で読みます。
先の小節を読む
パッと楽譜を読んだら、目はすでに次の小節を読みます。パッパッパッっと次々読んで行くわけですね。
上下一緒にと、先を読むは、上で紹介したリズムの訓練を速いテンポでやってると、自然と先を読まないと追いつかなくなるのでコツがつかめてきます。
どこでも出来る初見の練習。頭の中で指を動かす
初見練習は頭の特訓なので楽譜をパッと見て、その小節を覚えて頭の中で指を動かすのも良い訓練です。この練習なら出先でも出来ますね。
最初は頭の中でピアノが崩壊したり、指が沢山になってしまったりします(笑)が、徐々に訓練していきましょう。
まとめ
ということで、初見の練習方法をまとめました。あとは毎日地道に練習あるのみです。毎日10分など時間を決めてやるといいです。
改めて整理しましょう。
- 座る場所はいつも同じ場所に座ろう
- 手を見ないで弾こう
- 間違えを気にしないで、演奏は止めない
- 最初にキー(調性)を確認
- 拍子を確認、手拍子でテンポをとる
- 指番号は無視
- 音程の幅を理解する
- 音符は一個一個みない
- コード(和音)は一度に読む
- 上下同時に一気に読む
- 先の小節を読む
あせらず毎日コツコツと 😉
良い音楽ライフを♪