レアグルーヴって知ってますか?
珍しい、あんまり知られてない、しかもノリが変。でもかっこいい レコード(曲)のこと です。
ちなみに『digる ディグる』 っていうのは、英語のdig 掘る 、でディグるです。日本語でもレコードをむやみに探しまくるとき、レコードを掘るっていいますね。ディグる、とか日本的ですよね 😀
僕は古着も好きですが、古着屋でいい古着探してるときも『Dig』ってますね 😉
このページではそんなレアグルーヴについて書いていきます。
こんな時代だから、レコ屋でdigろう、レアグルーブ!
7インチのトレジャーハンター DJ KOCO a.k.a. SHIMOKITA
レアグルーブと言ったら DJ KOCO a.k.a. SHIMOKITA といっても過言でないくらいトレジャーハンターな彼。彼は7インチのレコードでDJしています。
7インチレコードって何?
7インチレコードはシングル盤みたいなもので曲が2曲しか入っていません。12インチの大きなレコードはアルバムで10曲ぐらい入っています。
7インチレコードは回転数が45回転、12インチのLPは33回転です。回転数が速い方が音が詰まってるということで7インチは音が太い!と言われます。
また7インチのレコードは12インチに比べ安価でレコードをつくれるため僅かにプレスしたものなどが多く、本当に宝探しなところが魅力です。彼のDJを聴いてるとどこで掘ってきた??っていう曲ばかりですね。
レコードを掘り続けることにより開眼する特殊能力
インターネットがない頃は、レコード屋さんでせっせとレコードを掘り起こし、視聴し、
『ジャケ、超かっこいいのに、曲ださ!』 とか、『うわ、かっこいいけど絶対誰も知らねえぞ、こんなバンド、発見しちまった。うそー。今度クラブでかけたろー!』
なんていうのをDJは膨大なる時間を費やしやっていたんですよ(僕はその時代の人じゃないです)。
そんなことをやってるうちに、数秒レコードを聴いたらその良し悪しを判断できる特殊能力に目覚めはじめるのです。(実話)
2秒で音楽の良し悪しを判断
Tei Towa も相当なレコードマニアで、彼は1秒程度で判断できるそうです。僕もTei Towa さんほどではないですが、ひたすらレコ屋で掘りまくる日を送った時期があるので、ちょっと特殊能力あります。笑 あれはいい経験だった。ちなみに上の写真は僕のレコードです。
インターネットで莫大な情報を交換している現在、レアグルーブを探し出すのはなかなか大変ですが、是非レコ屋に通って自分のレコード探してみましょう。古着探してるみたいで楽しいですよ。
インターネットで見つけて、通販で買うのとは全然違う経験ができます。そのレコードが特別になります。特殊能力も発動します 😉
どうやってレアグルーヴを探すか
もし、レコードが欲しくなっても、最初はどこから探し始めたら良いのか分からないと思います。
僕も最初は全く検討がつかなくて、とりあえず、レコ屋の店員さんに欲しい雰囲気のレコードを言っておすすめを教えてもらってました。最初に教えてもらったのが、この曲です。
Aretha Franklin – Rocksteady
うそーベースかっこいい!歌もかっこいい!!全部かっこいい!!!ってなり Aretha Franklin のレコードを沢山買いました。
そうするうちに、レコードのレーベル ATLANTIC に気付き、同じ年代のATRLANTICのレコードも探し始め、そこから関連ミュージシャン、プロデューサーの名前を全自動で暗記してしまい(はまったらそればっかりのタイプ)、気付けば大抵の日をレコ屋で過ごし、給料をほぼ全てつぎ込んでました 🙂
その時期はホント聴きまくりましたね。良い思い出です。。。
Nina Simone
Nina Simone は超有名でレアグルーブではないですが本当に素晴らしいです!
歌手でピアニストでもあります。この時代には黒人差別が残っていたせいか、本当に哀愁のある心に来る歌を歌うんですよ!たまに聴くと感動しすぎて、涙が出ます。
とりあえず、有名どころの色々な曲を聴いてみましょう。
60~70年代の音楽は本当に素晴らしいです。
僕はこの頃のバイクや車も大好きです!夢や希望、もしくは絶望もどっしりつまってるんです!
レアグルーブを本で探そう!
レコードコレクターがすでにレアグルーブを掘りまくって、良いものを集めた本があります。 最初はこの本を頼りに厳選されたレコードを聴いて、良い音を聴き、プロデューサー、ミュージシャン、レーベルをチェックしていけば、相当近道できます。ある程度の知識と耳が肥えたら、あらためて自分で探せますし。
こっちは日本産レアグルーブを集めた本です。
日本産のは特に探すの難しい。。
しかし、日本の昔の曲は名曲がどっさりありますからね。
ちょっと前、世界的に日本の80年代のサウンド『City pop』と言ってが流行っていましたね。
今のポップミュージックとはかけ離れたレベルの高い音楽です。
例えば、
『大貫妙子-くすりをたくさん』
明るいトラックに 『狂ってるのはあなただけじゃないのさ』という歌詞。。。。
キラーですね 🙂
ブラックミュージックの要素と日本的な要素が絡み合って最高です。
これは、ビクターから出た音楽が35曲入りでCDに入ってるコンピレーションCDです。
一枚一枚買うと労力が半端ないのでコンピCDだとありがたいですね。
僕は本当に好きな曲は絶対にレコードで買いますが 🙂
ヒップホップのビートに使われるレアグルーブ
1つのヒップホップビートの作り方でサンプリングという方法があります。
自分で探し出したレアグルーブのレコードならば、まさしくレアグルーブなビートが出来ますね!全体を通して聴いたら良くなくても、一部のドラムブレイクがやばいとかありますからね。それが、ヒップホップのサンプリングの原点です!
そういえば、トラックメーカーのPUNPEE さんが加山雄三のレコードをサンプリングして一曲作ってました。
日本でレアグルーブを扱う Jazzy Sport
っていうレーベルから、渋いレアグルーブのMixなど販売しています。
バンドもあったり、レコードを再発してたりもしてるようです。もし、かっこいいレアグルーブのミックスCD が欲しかったら、Jazzy Sport のCD買っとけば間違いないです。別に僕は Jazzy Sport の回し者ではないのですが、個人的に応援してるレーベルで、実際良いです 🙂
素敵なレアグルーブの世界を体験してください。
では、みなさん良い音楽ライフを♪