イコライザー使ってるけどなんとなく使ってる。。。
と言う方も多いと思います。
キックは低音ですが、その中にも実は色々な音が混ざっていて、『高音を上げるとアタックが出る』など出来ます。
ここでは楽器別にその周波数の特徴を書いています。
ただ、録音の方法や、音源などで大分変わるので参考値です。実際に聴いて、アナライザーでチェックしてイコライジングしましょう。
イコライザーの基本操作はこちら
音域を操作する『イコライザー』の使い方が分かるようになる話
ここではイコライザーの機能、使い方ついて書いてます。 ・EQを使う前の準備 ・イコライザーの簡単な説明 ・音域について知ろう ・音域ごとにイコライズして音色を作ろう 楽器別のイコライジングはこちらで書いてます。 ...
イコライザーの使い方で音が変わる!楽器別にイコライザーの使い方を紹介
ギターのイコライジング
エレキギターのイコライジング
- 60Hz~120Hz ミュート奏法のときの低音弦のサウンドを太く出来る
- 200Hz~600Hz ギターのボディの鳴り。暖かいサウンド
- 600Hz~1.2kHz ギターの軸。引き締まったサウンド
- 1.2kHz~5kHz アタックが出る
- 8kHz~ 持ち上げると明るいサウンドに、ノイズものりやすい
アコギのイコライジング
- 60Hz~120Hz 低音弦のサウンド。持ち上げるとぼやけることもある
- 120Hz~300Hz ギターのボディの鳴り。楽器の個性がでる
- 300Hz~1kHz ギターの軸となるサウンド
- 2kHz~5kHz アタックが出る
- 5kHz~ 持ち上げると明るいサウンドに
ピアノのイコライジング
- 30Hz~100Hz ピアノの響きが得られる。サウンドの暖かみ
- 100Hz~350Hz 低域
- 500Hz~1kHz ピアノのコシの部分
- 2kHz~4kHz アタックが出る
- 5kHz~ 持ち上げると明るいサウンドに
ボーカルのイコライジング
ボーカルは男性、女性、また人によって当然違います。
- 90Hz~400Hz 声の暖かみ。持ち上げすぎるとモコモコする
- 400Hz~800Hz 低域、持ち上げると太くなる
- 1kHz~3kHz ボーカルの軸
- 2kHz~4kHz 発音が出る
- 5kHz~ 空気感がでる。ブレスやリップノイズも出る
ドラムのイコライジング
ドラムは宇宙ですよね。よってイコライジングも宇宙となります。
叩き方、録音の仕方でまったく違います。音源でも帯域が違うので、聴いて、アナライザーでチェックして地道にやりましょう。
キックのイコライジング
キックは低音ですが、高音がサウンドに大きな影響を与えます。
- 100Hz未満 キックの太さが出る
- 100Hz~600Hz ベースとぶつかるとにごる ぶつかる場合はそこだけ削るのもあり
- 600Hz~1.5kHz 胴鳴りの部分。持ち上げると引き締まった感じになる
- 1.5kHz~ アタックの音が出る
スネアのイコライジング
- ~100Hz 空気感が出る
- 100Hz~400Hz 胴鳴り部分
- 400Hz~1.5kHz スネア本体の音
- 1.5kHz~4kHz アタックの音
- 4kHz~ スナッピーの音
タムのイコライジング
- ~300Hz 響き、空気感が出る
- 500Hz~1kHz タムの芯になる音域
- 2kHz~4kHz アタックの音
- 4kHz~ スティックの音など、空気感も増す
ハイハットのイコライジング
- ~400Hz ずっと鳴らしてると大きくなっていく。かぶるなら削ってもよし
- 1kHz~8kHz 持ち上げるとコシが出る
- 3kHz~8kHz ハイハットの中心地 アタック音が出る
- 8kHz~ 倍音 高い帯域で空気感が出る
シンバルのイコライジング
- 200Hz~800Hz ずっと鳴らしてると大きくなっていく。かぶるなら削ってもよし
- 1kHz~2.5kHz クラッシュのアタック感
- 2.5kHz~3.5kHz ライドシンバルのアタック感
- 3.5kHz~8kHz シンバル特有の高音域
- 8kHz~ 倍音 高い帯域で空気感が出る
ベースのイコライジング
ベースの最低音のEは41.20Hzになります。5弦だったらBが最低音で30.86Hzです。
ベースは色々弾き方がありますが、ピック弾きだと高音の倍音が多く出ます。
さらにスラップだともっと高音の倍音が出ます。
- ~200Hz ベースのボディの鳴り
- 200Hz~800Hz ベースのコシ
- 800Hz~3kHz アタック感
- 4kHz~8kHz ピック弾き、スラップのときのアタック
- 8kHz~ 新しい弦のギラツキ
まとめ
以上、楽器別で大体の周波数の特徴を紹介しました。
いずれにせよ、奏者や楽器、録音方法で含まれる周波数は大分変わるので、実際にアナライザーを見て、イコライザーをかけて判断するのが一番です。
他この本に色々なシーンでのイコライザーの使い方が載ってます。例えばジャズ風キックや、ドラムマシンに合わせたセッティング、ベースに輪郭を綺麗に出すにはなどなど。おすすめです。