まず、シーケンサーについて簡単に説明すると、シンセサイザーやドラムマシンのパターンを打ち込んで自動で演奏してくれる機材です。
そんなシーケンサーにも、ハードのもの、パソコン上で使うソフトのシーケンサーもあり、機能も様々。電子音楽だと使うシーケンサーによって、音のニュアンスが変わることもあり、一概にどれがいい!とは言えません。でも、今回は僕の使ってる『Arturia Beatstep Pro』が最強に使いやすかったので、機能などを動画と共に書いていこうと思います。
シンセのシーケンサーを買うなら『Arturia Beatstep Pro』が最強なのでおすすめしたい
Arturia Beatstep Proが操れる機材は、シンセ2台、ドラムマシン1台。使い方によってもっと操れる
Arturia Beatstep Pro はパソコンに繋がずに単体でも動きますし、パソコンとUSBで繋いで同期させることも出来ます。
操れるのは基本的に、シンセ2台、ドラムマシン1台です。でも、繋ぎ方によってはもっと操れます。とりあえず、Arturia Beatstep Proでどんなこと出来るのか?を見てもらって、それから僕の繋ぎ方を参考として書いていきますね。
ヒップホップトラックの制作には向いてる?
ヒップホップのトラックを作ってる方も多いと思うので、Arturia Beatstep Pro がトラック制作に向いているかと言うと、使えますがどちらかというとクラブミュージックの制作向けです。
後で書きますが、キーボードとしても使えて、ドラムパッドとしても使えるので制作には問題ないです。でも、キーボードとして使うのは、オクターブの切り替えは出来ますが、一回に弾けるのは1オクターブなので、ちょっと(いや、だいぶ)弾きづらいかな?それなら、Akai MPK mini MK2 などを買ったほうがいいかな?と思います。
ただ、Akai MPK mini MK2 自体にはシーケンサー(打ち込んで再生する機能)はついていません。でも、DTMソフトに打ち込めば問題はないです。
ヒップホップトラックも作りたいし、クラブミュージックも作りたい!と言うのであれば、おすすめです。
Behringer TD-3を操ってアシッド
Behringer TD-3 にはシーケンサーが付いているは付いているんですが、実機TB-303のように使いやすいシーケンサーではなく、ステップ入力をしなくちゃならない非常に面倒なものです。
でも、Arturia Beatstep Pro とMIDI で繋げば、楽勝でシーケンスが作れます。
Auturia Beatstep pro を使って、Behringer TD-3を操ってみました。
このシーケンサーはメチャクチャ使いやすいので、オススメです。https://t.co/xDFY2ovE7t#acid pic.twitter.com/Gg8GyorJFQ— Y-Bit Music (@ybitmusic) January 11, 2021
Korg Volcaシリーズを簡単に操る
Korg Volcaシリーズ は値段も手頃。音は最高。の素晴らしい機材ですが、小さく鍵盤を操作するのは、ちょっと面倒です。そんなボルカシリーズもArturia Beatstep Proで簡単に操れます。
モジュラーシンセを操る
CV(Controle voltage)出力も付いているので、モジュラーシンセも簡単に扱えます。
Arturia Beatstep Pro の出来ること
シーケンスの長さは最大64ステップ
これは4/4拍子で1小節、16ステップ使うので、4小節分のシーケンスが組めるということです。
4小節って短く感じる方もいるかも知れませんが、電子音楽では十分な長さです。
シーケンスのバリエーションを簡単に作れる
例えば、あるシーケンスを組んだ時に、そのシーケンスを元に逆から再生したり、ランダムに再生(ランダムの度合いも設定可能)したり出来ます。
また、音符の長さも簡単に変えられ、音符同士を繋ぐタイや、次の音符が違う音の場合、その音に向かってスライドさせることも出来ます。上で紹介したTB-303のアシッドベースのような、ウネウネしたベースも簡単に作れます。
各プロジェクトに作ったシーケンスを保存
3種類のシーケンサー(SEQ1、SEQ2、DRUM)に、それぞれ16のパターンを保存することができます。ですので、いろいろなバージョンを保存しておけば、ドンドン切り替えてライブパフォーマンスにも役立ちます。
MIDIコントローラーとしても使える
MIDIコントローラーとして使うというのは、DTMソフトでオートメーション(ボリュームや、エフェクトの量を数値で記録できる機能)を使うときに、Arturia Beatstep Pro をいじれば、そのままDTMソフトに反映されるということです。
ノブ、ステップボタン、プレッシャーセンシティブ・パッドを完全にカスタマイズ可能
MIDI CC、ノートデータ、プログラム・チェンジを送信
Arturia Beatstep Pro の繋ぎ方例
では、僕の場合の繋ぎ方を説明します。上を見てもらえれば分かると思うのですが、一応書いておきます。
1. PCからUSBで、Arturia Beatstep Proに接続
2. その後、Arturia Beatstep Pro のMIDI OUTから『MIDIスルーボックス』に繋ぎます。
このMIDIスルーボックスというのは、一つのMIDI信号を沢山に増やせる機材です。これを繋ぐことにより、沢山のシンセやドラムマシンに繋ぐことが出来ます。
ちなみに、私の使っているMIDIスルーボックスは定番のこちら。MIDI信号を5つに分けることが出来ます。
3. あとはMIDIスルーボックスから各機材の MIDI IN に挿して、それぞれの機材のMIDI チャンネルとArturia Beatstep Pro のMIDI チャンネルを合わせれば、動くようになります。
Arturia Beatstep Pro で操れるシンセサイザーは2台だけなのに、何故沢山のシンセに繋ぐのか?
Arturia Beatstep Pro で操れるシンセサイザーは2台だけなのに、何故沢山のシンセに繋いでいるのかというと、Arturia Beatstep Pro では簡単にMIDI チャンネルを切り替えられるので、それぞれのシンセサイザーのMIDI チャンネルを違った番号に設定しておけば、使うシンセをすぐ切り替えられるからです。
まとめ
所有している機材、使い方によって繋ぎ方は様々ですが、色々な状況を見越して設計されたArturia Beatstep Pro。操作性も『分かってる。。。』と言える、使いやすさ。シーケンサーをすでに持ってる方も、これから買う予定の方も超おすすめの機材です。