Mikrokosmos はハンガリーの作曲家バルトークが作曲したピアノ曲集で1-6巻まであり、少しづつレベルが上がっていくというものです。
天才作曲家バルトークの作曲技法を盗め!
初見の練習にも使える
1巻から3巻くらいまでは、初見の練習用としても適しています。普通のというか、昔のクラシックとは違ったアプローチで作られているので、なんとなく予想している音とは違った音符が現れるので、しっかり読まないといけません。
ピアノでの効果的な初見の練習方法 ~まとめ~
はじめてみた楽譜の曲をパラパラ弾いてみたい。 初見の練習ってどうやるの? コツは? 初見は闇雲に練習しても上手にはなりません。初見演奏は要は頭の使い方なので、その考え方を育てる練習方法をまとめました。 ...
バルトークの授業を受けられる
他、実はこの曲集は、バルトークの作曲技法を研究するのにも適していて、全ての曲にしっかりとしたコンセプトがあり、一曲一曲読み解いていくと、バルトークの授業を聴いているような気になります。
曲調も多彩で、右手がメジャーキーで、左手がマイナーキーだったり(復調)、リズムが複雑に絡み合っていたり、アクセントの入る場所などなど、独特です。
演奏の際にも、全ての曲にバルトークの意図した注意点があり、それをしっかりと注意しないと、練習の効果が半減してしまいます。
分析の助け
僕がアナライズやピアノ演奏の際に参考にしていた本が、山崎 孝さん著 バルトーク ミクロコスモス 演奏と解釈でドイツの大学で学んだ経験とともに深い考察で解説されています。
この曲集を通して聴いていると、バルトークのまたは音楽のミクロコスモス(微小の宇宙)の中にいるようで、飽きません。
バルトークの精巧、かつ大胆な作曲技法に触れてみてはいかがでしょうか。