2019年8月10日の土曜日は友達が出演するアンビエントミュージックのイベントに行ってきた。
ベルリンのMoabitっていう場所。
イベントと言っても、エントランスフリーのイベントでBBQのスペースが用意してあって、ふらーっと集まるゆるい感じ。
僕はパンと鶏肉を持って行き、肉を焼いてビールを飲みながら音楽を聴いていた。
ちびっ子が遊んでる。蜂がスピーカーの前で滞空飛行している。たまに後ろを通る電車のノイズがサラウンドでいい感じ。。。
蜂を見ながら、クマバチは理論上飛べるはずのないが実際に飛んでいるという話を音楽を聴きながらボンヤリ思い出してた。
土曜の昼間のBBQと電子音楽ライブ❶#ベルリン #マシンライブ pic.twitter.com/R32g5MNMzo
— さかいよしあき Yoshiaki Sakai (@light_organ) August 10, 2019
ベルリンのローカルのイベントに行って思ったこと『気楽に音を鳴らしたい』
日本はイベントをやるハードルが高すぎる
今のベルリンは起業家がキラキラした目で、高い意識を持ちドンドンと開発をし続けていて、このような場所は少なくなってるけど、まだまだある。
ところで日本にこういう場所があるのだろうか?
無い。
無くはないけど小さなコミュニティでやっている場所だけで、やるにしても面倒な手続きを踏まないと出来ない。そして、そんな手続きを踏むと手間はかかるし、イベントは雁字搦めになってつまらなくなる。
日本のミュージシャンのレベルは世界的に見てもトップクラスだ。機材のメーカーもトップクラス。
しかし、皿は回転していても受け入れる場所が少なすぎる。
音楽のメディアではDommunが最後の綱だ(他にもあったらすみません)。
モジュラーシンセでの「In-C」❶
と砂遊びに忙しいちびっ子。 pic.twitter.com/I0lHFSK9k7— さかいよしあき Yoshiaki Sakai (@light_organ) August 10, 2019
日本で好きな音楽やるのきつ過ぎ説
日本で生活してる時に思ったのが、一般の人の音楽に対する受け入れの皿が小さ過ぎるということ。
ちょっと外で音を出せば苦情が来るし、大人になって音楽をやっているとあろうことか変人扱いもされる。
僕の地元は栃木県。田舎っす。庭が広いので隣の家まで50mくらいあるんじゃないかな?
そんな田舎のある昼下がり。天気がいいので、僕は庭で楽器練習してた。すると、回覧板を回しにおっちゃんが来た(回覧板というのが、田舎でいい。持っていくの超面倒だけど)。そして、そのおっちゃんは僕に言ったのです。
『まだそんなことやってんのか?』
『Whaaaaaat????』
となぜか英語で疑問が出るくらいの衝撃。。。その時20歳くらいだし。。。
いや、俺80歳でも元気なら楽器やってるよ。
でも、なんとなく今時代が変わってる気がする。面白い音楽イベントも日本で増えてるし、それは僕の周りの友達だけかも知れないけれど(僕は僕の周りの世界しか知らない)。。。
日本にもゆるく集まれる場所を
僕は日本でも、こういう風に街の一角で昼間からビールを飲み、知らない人と話しながら、無名のアーティストがやるイベントがもっとあって欲しいと思う(出来れば都市で)。
アンダーグラウンドな場所じゃない、大衆の場で大衆が知らない音を気軽に鳴らしたい。
身近になれば、そういう音楽の良さが徐々に受け入れられて行くと思うんだよね。
ベルリンのアーティストは無名でもすごい人が多い、シーンが分厚い。その理由はこういう風なイベントがあるからだと思う。
日本もそうなって欲しい。
ベルリンみたいにじゃなくて、日本のやり方で。
っていうはなしでございました。