現代の芸術家、作曲家のY字路
作曲に限らず、芸術を作るにあたっての根本的な考えがあります。それは、
今までの既存の方法を使い素晴らしい作品をつくるか。
もしくは、新しい概念をつくりだすか。
のY字路。
上の写真は画家の横尾忠則の作品で、「Y字路」シリーズというものの中のひとつです。
こちらから何点か他の作品が見れます。 横尾忠則 続・Y字路
横尾さんの世界観がなんか、このテーマに合いすぎていたので使わせてもらいました。(もし、不都合でしたら、すぐに削除いたします。)
絵で例えるならば
絵描きで例えれば、前者は果物などの静物画だが、描きかた、色合いなどが独特で素晴らしい作品。
セザンヌやピカソなんかがそれにあたるんじゃないでしょうか?
後者は、新しい概念で挑戦した作品。
例えば、ダダイズム の芸術家。
参考 : ダダイズムの世界。あらゆる既成概念を破壊した芸術運動とダダイストたちの作品
になると思います。
時代をみると、ダダイズムが起こったのが1910年代半ば、
音楽では Schoenberg の12音技法が体系化したのが 1921年。。。
全ての芸術はリンクしていますね。音楽、絵画、彫刻などのみでなく、政治などもリンクしています。
作曲家で例えると
前者が Paul Hindemith や Igor Strawinsky で新しい響きの作品ですが、根底の作曲技法はバッハやベートーヴェンなどの流れです。
そして後者は、
John Cage
別記事 : 音楽の可能性を広げ続けた作曲家 ジョン・ケージ / John Cage
Iannis Xenakis
作曲家にして建築家 -ヤニス・クセナキス / Iannis Xenakis
などと思います。
ドイツの音大では、前者がTonsatz(楽理)、後者がKomposition(作曲)、と 分かれています。
といっても、現代では John Cage や Xenakis も前者の Tonsatz に含まれます。
つまり Komposition は、音楽の未開の地を探し旅する、探検家 😀
Tonsatz は、探検家のもたらした発見を使い、新しい物語を描く、芸術家 😉
(どちらも芸術家ですが。。。)
僕は前者、Paul Hindemith や Igor Strawinsky の道を歩いています。
やはり、音楽で物語を描きたいですね、僕は。
あなたはどちらの道を行きますか? 😀
どちらにしろ良い音楽ライフを♪