ここでは、シンセサイザーの音作りで重要なエンベロープ・ジェネレーター (Envelope Generator)について解説します。
EGをイメージ出来るようになると、欲しい音が作りやすくなりまっせ。
下の説明を見ながら実際に作ってみれば一発で理解できますよ!
そのEGで音作りの前の段階の話はこちらで、アナログシンセ(減算方式)の簡単な構造を書いてます。
こちらはFMシンセ
【ADSR】エンベロープ・ジェネレーター (Envelope Generator)を分かりやすく解説
エンベロープ・ジェネレーター (EG)って何?
EGは音量をコントロールする場所です。
例えばピアノを鳴らした場合、最初の音が大きくてドンドン音は小さく鳴って行きます。カスタネットを鳴らしたら、音はすぐになくなってしまいます。
バイオリンは音の立ち上がりが少し遅くて、弾き方によっては一定の音量を保ちますね。
このように楽器は音色だけでなく、音の立ち上がり方(形)が重要になります。
それをデザインする(音量に変化を与える)のが エンベロープ・ジェネレーター (Envelope Generator) です。バン!
【ADSR】アタック、ディケイ、サステイン、リリース
そして、EGは音の形を作るにあたって4つのセクションに分かれています。
それが ADSR (アタック、ディケイ、サステイン、リリース)です。
それぞれどんな役割か見ていきましょう。簡単なので安心してください。
Attack → 音の立ち上がり
アタックの数値が小さい= アタックがある、直ぐに最大音量になる
アタックの数値が大きい = アタックがない、クレッシェンドをしたように末広がりのサウンドになる
バイオリンは立ち上がりが遅いので、アタックの数値を少し上げる感じです。
Decay → 音の減衰の長さ
ディケイの数値が小さい=ディケイが早い、短い。
ディケイの数値が大きい= ディケイが遅い、長い。
ピアノの鍵盤を押しっぱなしの状態や、お寺の鐘はディケイが長い。
カスタネットのような打楽器は短いです。
Sustain → 持続する音量
サステインは他と違い、変化時間ではなく音量
サステインの数値が小さい=持続する音量が小さい
サステインの数値が大きい=持続する音量が大きい
オルガンは音が直ぐ立ち上がって、同じ音量が持続する
ピアノなどは音は減衰する一方で、持続はしないのでサステインは0です。
Release → 音を鳴らし終わった後の継続時間
鍵盤から指を離した後に、どれだけの時間音が残るか。
リリースの数値が小さい=音がプツっと切れる
リリースの数値が大きい=余韻が残る
EGは2つある
以上が概要で、分かってしまえば簡単ですね。後は試すだけです。
EGというのは機能は一緒ですが二つあります。
1つ目はシンセサイザー全体にかけるもの(VCA)。
2つ目がVCO、VCF、VCAにかけるものです。
つまり2つ目のEGはオシレーターやフィルタの掛かり具合などを時間に応じて変化させたりできるわけです。オシレーターやフィルタやフィルタが分からない方はこちらを読んでください。
まとめ
この4つの機能が分かってると、イメージの音に作りやすいので是非色々試して見ましょう!
実際に作ってみれば一発で理解できますよ!
では、良い音楽ライフを♪