【減算方式 minilogue、microkorg】アナログシンセの構造、使い方を動画付きで分かりやすく解説

シンセサイザー持ってるけど、使ってるのプリセットばっかり。。。っていう方も多いのではないでしょうか?

 

ここで説明する構造は miniloguemicrokorg (microkorgはアナログモデリング)などで使われてアナログシンセの減算方式です。シンセの構造をなんとなく理解しておくと、自分の想像の音にたどり着きやすくなりますし、そんなに難しくもないです。

もしシンセが無かったら、ソフトシンセでも。フリーVSTの synth1 とか CUBASE持ってたら、retro logue が分かりやすいです。

・シンセの構造が理解できるので、出ている音から目的の音を作りやすくなる。
・音色が出来る要因なども動画で分かる

 

【減算方式 minilogue、microkorg】アナログシンセの構造、使い方を動画付きで分かりやすく解説

減算方式シンセの構造

シンセサイザーにも色々な音の作り方があります。それを○○方式と言います。ここで説明するのはアナログシンセサイザーでおなじみの減算方式です。

減算ていうのは名の通りあるものから引いていくっていうことです。倍音のある波形をいくつか用意して、フィルタで不要な倍音を引いて音を作るので、減算方式。

 

減算方式の構成

減算方式のシンセの音の流れはこうなってます。左のVCO(オシレータ)からVCF(フィルタ)を通って、右のVCA(アンプ)に流れ音が出力されます。

手元にシンセサイザーがあったらそれぞれ確認してみましょう。

 

そして上と下のEG、LFOはその3つを通して作った音を変化させます。

まず、1番左のオシレータの説明をします。

 

【減算方式シンセの話①】オシレーター(VCO)を分かりやすく解説

オシレータは発振器で、ある振動(音)を発生させます。

そしてオシレータが決めるのは『音の高さ(ピッチ、音程)』、『大まかな音色』です。

音の高さは単純に鍵盤の場所と考えて良いです。そして、『大まかな音色』というのを見てみましょう。

 

オシレーターから出る波形/ ウェーブフォーム

オシレーターから発振される振動(音)の代表的なものが上の図の4つです。上から

  • サイン波
  • 矩形波
  • 三角波
  • ノコギリ波

これらをウェーブフォーム(波形)と言います。

ウェーブフォームの形は色々ありますが、この形が変わる原因は含まれている倍音です。で、この形が変わると音色も変わると。

 

波形と周波数を見て、聴いてみよう

聴いた方が分かりやすいと思うので動画作りました。

動画の前半は波形の音が聴けます。後半は波形の周波数が見れます。

黄色の矢印がAの鍵盤を押したもので、基音と言います。すると上で説明したようにサイン波以外には高い周波数の倍音が含まれてるのが見れますね。

この倍音が音色を作っています。

波形の解説 / Sine, Square, Triangle,Sawtooth wave

倍音についてもう少し詳しく知りたい方はこちら。

音色の秘密。倍音って何?分かりやすく説明
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正弦波(サイン波)/ Sine wave

この音は倍音を持ってません。

音叉や時報の音で、あの『ピー』っていう音です。

でも、他の波形の元になる波形です。つまりこの音に倍音を加えて他の波形にします。

 

矩形波/ Square wave

奇数倍音だけをもった波形です。

音色はクラリネットに似ているなどと言われます。

 

三角波/ Triangle wave

奇数倍音を持っていますが、高周波まで含まないので、上の矩形波とは違うサウンドになります。

オカリナっぽい。

 

ノコギリ波/ Sawtooth wave

整数倍音をバランスよく持った波形。

弦楽器や金管楽器のような音色によく使われます。

 

改めてもう1回見てみましょう。

波形の解説 / Sine, Square, Triangle,Sawtooth wave

オシレーターを2つ混ぜ合わせて違う波形を作る

VCOは1台のシンセに2つ付いてたりします。

それで何ができるかと言うと、二つの波形を混ぜて新しい波形を作ったり、少し音程をずらして音に厚みをつけたり出来るんですね。

他にもリング変調や、シンクなどの機能もあります。動画で見てみましょう。

The waveforms of analogue synths(Ring mod, sync)/波形の変化

SYNC機能

これはOSC1とOSC2を強制的にシンク(合体)させる機能です。

OSC1 をマスターとして、OSC2 の波形をOSC1 にシンクさせると、図の1番下のようになります。

 

OSC2 をさらに変化させると、出音はもっと変わる

で、OSC2 をLFOやEGでいじると音が凄く変化します。

 

LFOとEGについてはこちら

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ring modulation/ リング・モジュレーション

「リングモジュレーション」原理は
「OSC1の周波数」と「OSC2の周波数」の「合計と差」を出力することです。

例えば

OSC1を440Hz
OSC2を160Hzで発声した場合

合計 : 440Hz+160Hz = 600Hz
差 : 440Hz-160Hz = 280Hz

最初に入力した440と160は消えて『600Hzと280Hz』が出力されます。

 

リングモジュレータの用途

この原理がすべての倍音にも行われるため、複雑な音色になります。

なので金属音のように音程感の無い音を出すのに使われたりします。

 

波形の形はどうやって見れる?

で、上の波形ってどうやって見てんの?っていう話ですが、ソフトシンセなどでは実際見ながら音作れるものがありますし、アナログシンセの minilogue XD も小さいディスプレイが用意されてます。

他にもフリーソフトで見れるものがあります。もし興味があったらこの記事を

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あとその波形をみる機材を使った面白い音楽もあります。見たことなかったら衝撃ですよ。

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minilogue XD についてはこちら

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そしてフィルタで音色を決める

これでオシレータの働きが分かったと思います。そして第二章フィルタでその音色を作ります。