ジャズでよく耳にするオルタードスケール。。。
オルタードスケールを使うとジャズっぽくなるよ、なんて言います。ここではそんなジャズっぽくなるスケール『オルタードスケール』の構成音、フレーズの作り方、練習方法をまとめて紹介します!
どんな響きになるのか実際に弾いてみました。下の音源ではFブルースの進行に合わせてFのオルタードスケールを混ぜて演奏しています。たまにアウトしてる感じがなんだかジャズっぽくないですか?
【アドリブソロの方法 1】オルタードスケールの構成音、練習方法、演奏方法
オルタードスケールの構成音
上の音階はCのオルタードスケールです。オルタード(altered)というのは、英語で変えると言う意味で、構成音をみるとテンションノートのいたるところに # や b がついて変化しています。なのでオルタードスケールです。テンションってなんや?と言う方はこちらも。
オルタードスケールの覚え方
オルタードスケールの覚え方でよく言われるのが、ルートトーンの半音上のメロディックマイナースケール、と言われます。つまりCオルタードスケールを弾きたかったら、Dbメロディックマイナーを弾けば同じ音になるわけです。
この繋がり。じつは、オルタードスケールの生みの親はメロディックマイナースケールです。ここを話すとまた長くなって面倒なので簡単に話すと、メロディックマイナースケールの7度からスケールを作ると、オルタードスケールになるんですね。最初に書いた半音上の逆で、半音下です。
それで確かに構成音は同じですが、この覚え方はおすすめできません。逆に頭がこんがらがってきます(僕は)。オルタードスケールはオルタードスケールとして覚えたほうがいいです(僕は)。でも、分った上で半音上のメロディックマイナースケールを使うのはいいです。
それと、#11 は #4 で、つまり b5 です。これも馴染み深い b5 で覚えたほうがいいです(僕は)。
オルタードスケールの使いどころ
オルタードスケールの使いどころはなんといってもC7などのドミナントコードです。
ブルースなんかでは、オルタードスケールを使ってソロを弾くと、渋っ!ってなります。最初にも紹介しましたが、下の音源ではFブルースの進行に合わせてFのオルタードスケールを混ぜて演奏しています。たまにアウトしてる感じがなんだかジャズっぽくないですか?
オルタードスケールを使ったソロの方法
では、オルタードスケールを使ったソロの方法を紹介します。
オルタードスケールのトライアドでソロを弾く
下の楽譜はCのオルタードスケールからコードが導かれたものです。C7のコードの時に、この中からどれかのトライアドを弾いてソロを弾いてみます。
例えば、#11(b5)、b13(b6)の2つはドミナントコードになっていることからよく使われます。とりあえずは、このb5,b6 のドミナントを織り交ぜて練習してみましょう。上のソロではその方法が使われています。
具体的に書くと、
C7というコードがあったら『Gb7,Ab7』のトライアドを組み合わせながら弾く。
G7というコードがあったら⇒Db7,Eb7
Bb7⇒ E7, Gb7
といった感じです。解決するコードの半音上とも言えますね。そう考えると、ドミナントの裏コードとの繋がりも見えてきます。
なので、練習としては ルート→ドミナントセブン→ルート→ドミナントセブン とループさせて、転調させながら馴れるまで弾きこむのが一番です。
色々な場所で使えるトライアドでソロを弾くアイデア
ちなみに紹介したトライアドを使う方法はオルタードに限らず色々な場所で使えます。
Dm G7 C という進行があったら、
Dm→Cトライアド G7→Dbトライアド C→Cトライアド
とか弾くことも出来ます。
まとめ
ということでオルタードスケールについて書きました。ドミナントだからオルタードスケールを適当に弾こう。ではなく、上で紹介したように規則性を持たせてトライアドを使ってみたりすると、外れてるけどまとまった感じに聴こえます。では良い音楽ライフを♪