音響機器の説明書にのってる上の図のような周波数特性。知らんわ。と言う方も多いと思うのですが、これがふんわりでも分かると、音楽制作の色々な場面で役立ちます。そんなに難しい話じゃないので、是非読んでみて下さい。
音響機器『周波数特性』って何?知ってると録音にも役立ちます。
周波数特性とは何なのか?
例えばマイクで言うところの周波数特性とは、ある音をマイクを通した際に、その音を受け取れる特性を表しています。
つまり、周波数特性を見ればそのマイクの得意な音域が分かるわけです。測定に使うある音というのは何でも言いわけではなくて、例えばサイン波(ピーという電子音、純音とも言う)などで測定します。
マイクだけでなくスピーカーにも周波数特性はありますし、全ての音響機器にあります。
音楽制作でモニタースピーカーを使う理由は、この周波数特性が出来るだけフラットなものを使って聴きたいからです。例えば低音に特性が振られてるスピーカーでモニタリングしていたら、そのスピーカーではよくても他のスピーカーで聴いたら低音が全然出ていないなども起こります。
もし、音楽制作をしていてモニタースピーカーを持っていなかったら、とりあえず買いましょう!
周波数特性の見方
例えば上の画像のShare SM57の周波数曲線です。この特性に関してShare のサイトではこのように書かれています。
SM57の周波数特性
SM57 の周波数特性は特にスネアドラムのような楽器に向いています。スネアドラムの基本となる周波数は150Hzから250Hzの間に当てはまり、その範囲においてSN57の応答がフラットあるいはニュートラルだからです。
つまり、この周波数では自分の聞いているスネアの音がそのままマイクに入り、そして出力される音も変わらずに聴こえる、ということなのです。
表の右側では凹凸が見られますが、この部分はまさにスネアの「スナップ」の周波数が起きるところです。さらに、低周波数側でロールオフしているため、スネアのすぐ横に設置されることの多いキックドラムの音を適度に抑えるのに最適です。この組み合わせにより、ほぼすべてのエンジニアにとってスネアドラム用マイクとして最適な性能、つまりスネア自体の音を捉え、スナップを効かせ、そして近接した他の楽器の音は抑えるというバランスが実現するのです。
マイク 周波数特性表の見方周波数特性の見方をご存知ですか?周波数特性を表す表やグラフは、説明を簡潔にする目的で作られていますが、より難しく見せてしまっている場合もあるかも。ここでは周波数特性の見方をご説明します。
まとめ
といった形で、マイクにも色々な特性があって、それが分かっていると自分が録音したい音を想像して、じゃあこのマイクにしようとか考えられるわけです。といっても、マイクの置く場所や部屋によっても変わるので、恐ろしき沼なんですがなんとなくでも分かっていると役に立つのではないでしょうか?マイク欲しいな。と思い立ったらとりあえずメーカーのサイトを訪ねて周波数特性を色々見てればふんわりと分かってきます。
自分の持ってる機材の説明書の周波数特性を見てみるのも面白いですね。でも、周波数特性ばかり見てても聴いてる音が心地よくなかったら嫌だし、でもそれはリスニング環境で音変わるだろうし。年齢に応じて音の聴こえ方も変わるので、やっぱり沼ですね 笑 でも、音楽制作をするなら上で書いたようにモニタースピーカーはあったほうが良いです。
下の記事では周波数について書いています。ここまで読んでくれた方は面白いと思える記事ですよ。
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