ビートルズ!!
前回はビートルズのハンブルグ修行時代を書きました。今回はその続きで初のメジャーシングル曲『Love Me Do』の発売から第一弾アルバム『Please Please Me』の発売まで書いていきます。
このアルバムはオリジナル8曲、カバー6曲という構成です。その音楽をオリジナルと聴き比べてみましょう!
この記事で他の年代はまとめています。
ビートルズのファーストアルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』のカバー曲と原曲を聴き比べてみよう
ドラマー『リンゴ・スター』の加入
まずは、前回の続き。ハンブルグ修行からビートルズはイギリスに戻ります。そして、ドラマーだったピート・ベストが1962年8月16日に解雇され、リンゴが8月18日にビートルズに加入して新たなドラマー『リンゴ・スター』が加入します。
これで全員揃いました!!ドラクエっぽい。人生はドラクエなんだろうなあ。。。特にミュージシャンとかアーティストは冒険ですからね。
1962年10月5日『Love Me Do』の発売
そして、とうとう世界を熱狂させるバンドの第1弾シングルが発売されます!この曲はロックンロールの感じとビートルズの雰囲気、これから世界に広がる感じが出てて大好きです!
Love Me Do はジョンとポールの共作になっていますが、
ジョンが言うには『ポールが15-16歳のころに作った曲だよ』で、
ポールが言うには『あの曲は完全な共作さ』という事で。。。まあ、どっちにしろ良い曲ですよね!
アルバム Please Please Me の発売
その後、セカンドシングルで発売された『プリーズ・プリーズ・ミー』が売れたので、急遽アルバムの制作に入りました。そして完成したのが初アルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』です。
プリーズ・プリーズ・ミーはカバーの曲が6曲。オリジナルの曲が8曲。
このアルバムではカバーの曲が6曲。オリジナルの曲が8曲となっていて、サウンドもロックンロールです。憧れのロックンロールをやった感じですが、さすがビートルズで全曲レベルが高い。。。みんな声もいいし、オリジナリティもすでにあります。
プリーズ・プリーズ・ミーの中のカバー曲
当時アメリカのロックンロールは世界を飲み込みました。ビートルズもロックンロールのサウンドに痺れてバンドを始めました。ここでカバー曲の原曲とを聴き比べてみましょう。
Anna (Go To Him) – アーサー・アレキサンダー
アーサー・アレキサンダーという名前凄い名前です。アーサー王とアレキサンダー大王を足した名前。。。この名前だったら何か派手なことやらないといけない宿命な気がします。
アーサー・アレキサンダーの曲で『ユー・ベター・ムーヴ・オン』という曲はザ・ローリング・ストーンズがカバーしてます。アーサー・アレキサンダーは本国アメリカで大ヒットはしなかったそうですが、ロックを好きな人が愛するシンガーだったんですね。
そして、ビートルズ。この曲はジョンのお気に入りだったそうです。
Chains – Cookies
この曲はジェリー・ゴフィンとキャロル・キングが作詞作曲した楽曲です。その曲をクッキーズという黒人女性3人組のR&Bグループが歌い発表しました。ちなみに、この中のマクレアはレイ・チャールズのバッキング・ボーカル『レイレッツ』としても活動しました。
キャロル・キングは知ってる方も多いのではないでしょうか?僕はアルバム『Tapestry』を包むあの空気観が大好きです。
このアルバムがキャロル・キングの名盤タペストリーです。
Boys ー シュレルズ (The Shirells)
シュレルズ (The Shirells)は、1960年代前半のアメリカのガールズ・グループです。
この曲ではドラマーのリンゴ・スターがボーカルです。この頃のミュージシャンてみんな基本レベルが凄く高い気がします。
Baby It’s You ー シュレルズ (The Shirells)
この曲もシュレルズの曲です。
A Taste Of Honey
この曲は元はブロードウェイミュージカルの曲で映画化もされています。
ちなみにブロードウェイ・ミュージカルとは、ニューヨークの41丁目から54丁目の中に建つ500以上の座席を持つ40の劇場で上演されている作品のことを指します。
この曲は元がミュージカルの曲ということで、色々な歌手がカヴァーしていますが、ビートルズはこレニー・ウェルチのヴァージョンを基にカヴァーしています。
Twist And Shout – アイズレー・ブラザーズ (The Isley Brothers)
Twist And Shout は誰しもが聴いたことある曲だと思います。この曲も色々なカヴァーがありますが、元はトップ・ノーツというバンドが発売しましたが、ヒットしたのは1962年にアイズレー・ブラザーズがリリースしたものです。
ちなみに、このアイズレー・ブラザーズ。1960年代半ばには無名だったジミ・ヘンドリックスをツアー・メンバーに加え、ステージだけではなく、レコーディングにも参加させていました!いやー世界の色々なミュージシャンが絡んできますね!当時の音楽シーンは今ほどバラバラではないですから。
アルバム全体
アビー・ロード・スタジオ (Abbey Road Studios) での録音
このアルバムの録音はアビー・ロード・スタジオです。 アビー・ロード・スタジオって聞いたことあるのではないでしょうか?アビー・ロードと言うのは、ロンドンのそういう名前の通りです。東京の明治通りみたいな。
アビー・ロード・スタジオ はレーベル『EMI』のスタジオで、当時の名前は EMI Recording Studios でした。これが1969年に出るビートルズのアルバム Abbey Road の発売から、改名され『Abbey Road Studio』になりました。この下のアルバムAbbey Roadのジャケットは超有名ですね。
ここで、『プリーズ・プリーズ・ミー』は録音されました。ちなみにアビー・ロード・スタジオではピンク・フロイドの大名盤『The Dark Side of the Moon』もここで録音されました。ということで、アビー・ロード・スタジオはポップ音楽世界遺産的場所なのです。
もし『The Dark Side of the Moon』聴いたことなかったら聴いて見ましょう。挑戦的なアルバムで音楽も最高なんですが、一般受けしなそうな音なんです。しかし世界で大ヒットしました。不思議だなー。
今アマゾンみたらレコード限定生産で復刻してるーーー!というか、The Dark Side of the Moon の邦題が『狂気』だって初めて知った。直訳したら月の裏側だけど。
The Dark Side of the Moon → 狂気
。。。。まあ、確かにこのアルバムは狂気を宿しているけども。。。大胆に変更したな。