ビートルズ!!
前回はビートルズのファースト・アルバム『Please Please Me』を書きました。今回はその続きで、第二弾アルバム『With the Beatles/ ウィズ・ザ・ビートルズ』の解説です。
このアルバムはオリジナル8曲、カバー6曲という構成です。前のアルバムのカヴァー曲はロックンロールがほとんどでしたが、このアルバムではMOTOWNなどのブラックミュージックのカヴァーがほとんどです。
・カヴァー曲を原曲と音源で聴き比べ
この記事で他の年代はまとめています。
ビートルズ 2nd アルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ』の解説
- アルバム With the Beatles 1963年11月22日に発売
- ウィズ・ザ・ビートルズの中のカバー曲を元の曲と聴きくらべてみよう
アルバム With the Beatles 1963年11月22日に発売
ウィズ・ザ・ビートルズはカバーの曲が6曲。オリジナルの曲が8曲。
このアルバムは前作『プリーズ・プリーズ・ミー』と同様にカバーの曲が6曲。オリジナルの曲が8曲となっていて、サウンドもロックンロールです。
前回のアルバムは1日で録音されたのに対し、このアルバムは3ヶ月かけてレコーディングされました。録音は、前回書いたスタジオ『アビー・ロード・スタジオ』です。
ウィズ・ザ・ビートルズの中のカバー曲を元の曲と聴きくらべてみよう
このアルバムでカヴァーした曲は大抵 Motown (モータウン)や R&B のいわゆるブラック・ミュージック(黒人音楽)の曲です。でもビートルズが歌うとロックな感じになりますね。
モータウンは、もうアメリカのブラックミュージックの一時代を築いた物凄いレーベルです。言うなればお笑いの吉本興業みたいな感じです。スティービー・ワンダーもMOTOWNです。あとマイケル・ジャクソンの子供の頃のグループ『Jackson 5』もそうですね。
では、見て行きましょう!
Till there was you – メレディス・ウィルソン/ Meredith Willson
この曲の作曲家はメレディス・ウィルソン/ Meredith Willson で、ブロードウェイ・ミュージカルのために書かれた曲です。彼はチャーリー・チャップリンの『独裁者』の音楽も手掛けました。この曲は色々なアーティストがカヴァーしてます。歌詞もいいんですよ。下でそれぞれのカバー曲を紹介してるので聴きながら読んでみてください。
鐘が丘の上にあるけど
私には鐘の鳴る音が聞こえたことはなかった、
そう、ちっとも聞こえなかった
あなたがそこにいたと知るまでは。鳥は空にいるのに
私には彼らの羽ばたきを見ることはなかった、
そう、ちっとも見たことはなかった
あなたがそこにいたと知るまでは。そしてそこには音楽の調べと、
素敵な薔薇があると、
私に教えてくれたのに、
明け方のまき場の芳しい香り、それに朝露も。周りには愛があふれていたのに
でも私には歌声が聞こえなかった、
そう、私にはちっとも聞こえなかった、
あなたがそこにいたと知るまでは。
Ray Charles
これは大分新しい録音です。アメリカーって感じがする。
Peggy Lee
Beatles
こういう風に色々な歌手でこの曲聴いてると、ドンドン好きになっていきますね。
Please Mister Postman / マーヴェレッツ(The Marvelettes)
この曲はモータウンからリリースされた曲で、モータウンからリリースされたシングルとしては、初の全米1位獲得を果たしました。この曲はカーペンターズもカヴァーしてます。
The Carpenters – Please Mr Postman [1978]
Beatles
Roll Over Beethoven – チャック・ベリー(Chuck Berry)
チャック・ベリーという名前を聞いたことある人は多いのではないでしょうか?ロックンロール創始者の1人で「ロック界の伝説」、最初期のギター・ヒーローと言われています。まさにロックンロールっていう曲ですね。
Beatles
Smokey Robinson & The Miracles – You Really Got A Hold On Me
スモーキー・ロビンソンはモータウンの設立に参加し、長く副社長を務めたという。ブラックミュージック界の大御所です。日本ではあまり有名ではないですが、世界的には超有名です。
是非他の曲も聴いて見てください!
Beatles
The Donays – Devil in his heart (1962)
この曲はドネイズというバンドの曲です。wiki をみるとこう書いてあります。
「デヴィル・イン・ヒズ・ハート」(Devil in His Heart)は、1962年に発表されたデトロイトの黒人女性グループザ・ドネイズ(The Donays)のシングル曲である。ドネイズはこのシングル盤1枚を出したのみで解散し、シングルもヒットすることはなかったが、リヴァプールの船員が持ち込んだシングルからこの曲を知った[1]ビートルズにカヴァーされることによって、後世に名を残すこととなった。
Beatles
Money (That’s What I Want) – Barrett Strong
この曲もモータウンから。1960年に出したこの曲が、モータウンにとって最初のヒット・シングルとなりR&Bチャートの2位になりました。
Beatles