音楽のメロディー、リズムを変化させて違った雰囲気をだす
一つのメロディーはリズムや拍子などを変えることにより、様々に変化します。
有名なところではモーツアルトのキラキラ星変奏曲 (Mozart 12 Variationen über ein französisches Lied)です。
僕もソナチネのテーマを変奏してみました。その例を紹介します。
原曲と変奏曲を動画で紹介
今回は Clementi 作曲の Sonatine Op.36 No.2 in G Major を弦楽器で演奏するようにアレンジし、またそれを様々なバリエーションにしました。
テーマのみのアレンジ、バリエーションです。
まず最初に原曲と、下が編曲した曲です。
Clementi 作曲の Sonatine Op.36 No.2 in G Major
制作した変奏曲
概要の説明
例1
最初の8小節は、ピアノ譜とそのまま一緒ですね。
続く8小節2段目はメロディーを大きく捉え(引き伸ばして,音符を長く)しています。それに伴い伴奏を細かくし、3声が別の方向(高く、低く)に動くように留意しています。
例2
3段目は、ソプラノとアルトで弾き分けて、メロディーを作っています。
例3
2ページ目、キーがDメジャーに変わり、拍子が3/4になりました。ベースもそれにあわせて変化します。メロディーは変わらず上の2声で弾き分けています。
例4
次に、♯ 4個のAメジャーになり、今度は5/4拍子に。メロディーはソプラノが弾き 2ページ目、拍子が3/4になり下の2声が絡むように動きます。楽譜を見てもらえれば分りますが、真ん中が上に行ったら、平行か下に、二分音符なら4分音符となってます。これは対旋律などを書くときの基本です。
例5
3ページ目、これはちょっと今までとは違ったアプローチで、最初にアフリカにいる水辺のカバを想像しました。そこから音楽を膨らませます。
最初の二小節がカバがあくびしてる感じを想像しながら作ったのですが、どうでしょうか?
それに続いてアクセント付きの四分音符で頭を振り、16部音符の連続で、耳をパタパタさせて水気をとってます。こんな風に考えると、面白いですよ。
例6
そして、最後はまた舞台はアフリカ、部族のみんなが太鼓を叩いています。その中で男性(ベース)が低い声で歌うという感じです。
まとめ
このように、頭で想像するだけでなく、最初に拍子の設定やメロディーの配置、またその情景など考えると効率的、かつ楽しくできるので、是非挑戦してみて下さい!!