こんにちわー!ここではダイナミクス系エフェクターと言われるコンプレッサー/リミッターについて説明します!
上の写真は名機 TELETRONIX LA-2A です。これは、WAVES のプラグインでも出てますね。
コンプの使い方難しいように見えて実は簡単な構造です。
が、やっぱり最終的に使いこなすのは奥が深いです。。。
でもその構造や使い方を知ってると、
少なくともプリセットで設定した音がなぜこう変わったのか?
今自分はどういう音を作りたいのか?
が見えてきます。是非コンプの使い方を覚えましょう!
ここで書いてるのはこちら!
・コンプレッサーの特性と使い方
コンプを使う場所、使い方などはこちら
こちらではマスタリングなどで使われるリミッターとか、マキシマイザーなどはこちら
【DTM、DAW】コンプレッサーの基本の構造を分かりやすく説明
コンプレッサーの基本構造
では、ここからコンプの基本構造を書いていきます。以外に簡単ですよ!
リダクション・メーター
リダクション・メーターというのは、どの位コンプがかかってるかを表すメーターです。
このリダクション量は、コンプを扱う上ですごく重要な要素です。
上の写真はWaves C1 ですが、下の写真のようなアナログコンプや、アナログコンプを模したプラグインも針のメーターが付いてます。この使い方は、『コンプを使う場所、使い方をわかりやすく紹介』で説明しています。
スレショッド/インプット
コンプの動作するレベルを決めます。
上の図に縦線がスレショッドで横に動きます。
点線が元々の音。スレショッドで設定した数値を超えた音にコンプがかかります。
レシオ
上で『スレショッドで設定した数値を超えた音にコンプがかかります。』と書きましたが、その超えた音をどの位圧縮するのかを決めるのが『レシオ』です。
注意してもらいたいのは、この圧縮比はスレショッドで設定したレベルから上の音(圧縮する部分)です。
2:1 = 1/2
10:1 = 1/10
それと、このレシオの重要な働きで、音色が変わるというのがあります。
例えば、レシオが低い時(2:1~3:1程度)は、ナチュラルな音。
レシオが高い時(10:1~)は荒々しいくなったり、音の抜けが悪くなる傾向(音色が甘い)。
ニー(Knee)
スレショッドを超えてコンプがかかる部分の設定。
レシオと組み合わせて音作りに使います。
ハード・ニー = 急激にコンプがかかる。アタックやリズム感がでやすくなる。
ソフト・ニー = じんわりかかる。ボーカルなど自然な感じを出したい時にナイス。
アタック・タイム
スレショッドを超えてから、何秒後にレシオで設定した圧縮比に到達するかを設定します。
このアタックで『ノリ、グルーヴ』も変えられます。
コンプのアタックを短く(早く)する
例えば、音で最初のアタックが強すぎる音があるとします。そこでコンプのアタックを短く(早く)すると、すぐに圧縮されるので、アタックが抑えられます。
コンプのアタックを長く(遅く)する
長くした場合はアタックを過ぎた辺りで圧縮されるので、むしろアタックが強調されます。
この時、上で説明した『ニー』もいじってみると、リズムが前ノリになったり(ハード・ニー)、後ノリになったり(ソフト・ニー)します。
リリース・タイム
スレショッドの設定値を下回ってから、何秒後にコンプをオフにするかを決める。
リリースが短すぎる場合 =途中からコンプが抜けて、音が大きくなってしまう(ポンピング現象)
リリースが長すぎる場合 =次の音のアタックまで圧縮してしまう
調整のコツは最初少し遅めに設定してから、徐々に早くしていくことです。
メイクアップ/アウトプット
コンプをかけて小さくなった音を上げます。
コンプをかけるということは、音をつぶすので音量が下がります。これを上げる役割です。
コンプの使い方 実践編
次はコンプを使う場所、使い方などを説明します。
こちらではマスタリングなどで使われるリミッターとか、マキシマイザーなどについて書いてます。