LFOの使い方が良く分からない。。。
シンセサイザーにLFOってついてるけどイマイチ機能や使い方が分からなという方のために、分かりやすく説明します。
・思い描いたようにLFOを扱えるようになる
【シンセの話】LFOについて分かりやすく説明
LFOって何?使い方
LFOは Low Frequency Oscillator の略で、日本語に訳すと『低周波発振器』になります。
低周波発振器の名の通り、耳に聞こえないほどの低周波を出すオシレーター(発振器)なんですね。
このLFOで何をするかと言うとビブラートをかけたり、音色に時間変化を与えたり出来ます。
とりあえず動画を作ったので見てみましょう。動画では minilogue XD を使っています。動画の説明は下でしています。
低周波で音を揺らす
耳に聞こえない音を出しても意味なくない?と思うかも知れないのですが、このローフリーケンシーオシレーターで音をモジュレート(変調)させることが出来ます。音を曲げる感じですね。
シンセサイザーには『VCO』という音を出す装置が最初にあるのですが、そこから出た音をLFOでいじるわけです。VCOは単純にピアノの鍵盤と思ってもらって大丈夫です。図に表すとこうなります。
オシレータについてはこちら。

VCO+LFOで得られる様々な効果
LFOでVCOを揺らすわけですが、その揺らし方を選ぶことが出来ます。動画のminilogueでは3つの効果を選択できます。動画の赤枠の部分ですが、『PITCH』、『SHAPE』、『CUTOFF』です。
LFOを『PITCH』にかける
LFOを『PITCH』にかけると、音程が揺れるわけですからバイオリンなどの楽器でビブラートをかけたのと同じ効果になります。
PITCH(音程)を操ってるのはVCOなので、VCOを揺らすことになります。
LFOを『SHAPE』にかける
LFOを『SHAPE』にかけると、音程を保ったまま波形を変化させ、音色を変えられます。
この機能はついているシンセとついていないものがあります。minilogueユーザーのために『SHAPE』機能について説明します。
minilogueの『SHAPE』の機能
この機能では『波形成形の量』を変化させます。倍音の含み具合を変化させられるわけです。
これを、LFOで使うと音色が変わるわけです。動画でもLFOの動きに合わせて倍音が変化して、結果、黄色枠の波形が変化してるのがわかります。
LFOを『CUTOFF』にかける。グロウル効果をつくる
LFOを『CUTOFF』にかけると、音程を保ったままフィルターをかけて、音の明るさが明るくなったり、暗くなったり出来ます。
『CUTOFF』というのはフィルタのことで『VCF』とも言われます。フィルタでは倍音を削って音の明るさや音色を変えれるので、これをLFOで揺らすと音色が徐々に変わっていきます。
グロウルというのは『うなる』と言う意味で、風のように音に強弱がついてうなってるのを想像して下さい。
フィルタについてはこちら。

倍音についてはこちら

LFOを『VCA(音量)』にかける。トレモロ効果をつくる
この機能は動画のminilogueには付いていませんが、説明しておきます。
VCAっていうのはアンプで音量を司ってます。LFOを『VCA』にかけると、音量が大きくなったり小さくなったりします。なので音量がゆれるトレモロ効果を作り出せます。
サイン波で音量を揺らすとビブラフォン、ノコギリ波ならマンドリン奏法などが出来ます。
VCAについてはこちら

LFOを思い描いたように操ろう
次はLFOで思い描いたように揺らせるようにしてみましょう。ここで選べるのは、以下のものです。
- 揺らす形
- 揺らす頻度
- 揺らす深さ
揺らす形を選ぶ
これはLFOの波形を選ぶことで揺らす形を変えます。動画の中の『waveform of LFO』っていうのがそうです。ここで揺らし方の形を選びます。
例えば、LFOの波形がサイン波だったら、この波形のように緩やかに揺れます。
スクエア波だったら、救急車のサイレンみたいに『ピーポー』と上下に動いて、滑らかには繋がりません。
動画のminilogueについているのは、矩形波、三角波、ノコギリ波になります。
一番上のサイン波はありません。
揺らす頻度を調整する。Rate/ レイト
Rate/ レイトでは揺らす頻度を決めます。
早めると揺れる回数が早くなります。
動画のminilogue XD でも『RATE』と書かれています。
揺らす深さを調整する。depth/ デプス
depth/ デプスでは揺らす深さを決めます。
ビブラートだったら、わずかなに揺らすか、1オクターブ揺らすか。
これは動画のminilogue XD の場合『INT』になります。
まとめ
LFOも以外に簡単なので、後は色々試すだけですね。
この内容は『シンセサイザーがわかる本』の一部を参考にしました。
minilohueは簡単ですが、LFOには色々な機能があるものがあります。この本では他の機能や色々なシンセの説明が分かりやすく書かれています。もし興味があったら、辞書代わりに一冊持っておくと便利です。