ここでは、大人になってから弦楽器を始めた方に向けて、『音痴を直す効果的な練習法』を書いていきます。
- バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスなどの弦楽器を弾いてるけど音程が悪い。
- アンサンブルで、見事にアンサンブルを崩壊させた 笑
私も何度かその経験に会ってトラウマになっていることがあります笑
そんな経験をしていると、どんどん楽器が嫌になってしまいますよね。ちゃんと考えて練習して、楽しく演奏しましょう!
音程を良くしよう編第2弾はこちらに書いています。

ちなみに初心者がやってはいけないことはこちらに書いてあります。

それと、練習の際に心がけることはこちら。これだけで練習が楽しく、効率よくなります。

弦楽器(バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス)音程を良くする5つの効果的な練習法
やっぱりスケールが大事
やっぱりスケールが綺麗な音程で弾ける事が大切です。
もうさんざん至るところで聞いたことがあると思いますが。。。。笑
現代音楽などでない限り、メロディーはスケールで成り立っているので、スケールが弾ければメロディーが弾けるんです。でも、ただ漠然とスケール練習をするのではなく、音程を気にしながら、指の間隔を体に覚えこませます。
例えばどんなスケールの練習方法があるか紹介します。ちなみに弦楽器だと純正律などありますが、それは置いておいてピアノと同じ平均律での練習方法の話です。
効果的なスケールの練習方法。ルート音を一定に鳴らして、その上でスケール練習
これは、例えば電子ピアノでその曲の調(キー)の1度にあたる音を鳴らします(キーCだったら、C)。その音を鳴らしたまま、楽器でスケールを弾きます。
そうするとハーモニーが生まれるので、和音の感覚にも慣れますし、ずれていたら分かります。
とりあえずは、歌ってみるといいですよ。地道に毎日15分など時間を決めて練習しましょう。
その時に僕が使ってるのはカシオのミニキーボードです。色々な音があり、オルガンなど持続音がでるものもあるので、出したい音の鍵盤の上にチェロのミュートを乗っけて音を出しっぱなしにしています。音も良いのでおすすめです。
チューナーや、スマホのチューナーアプリでも、一定の音が出せるものもあるので、それを使ってもいいです。
頭の中で音は鳴ってる?
まず、チェロを弾き始める前に頭の中でその音程が取れているのか確認しましょう。手のポジションで闇雲に弾いても、音楽性や技術の向上にはつながりません。
しっかりイメージして弾きましょう。
頭の中で音楽を鳴らすには視唱(ソルフェージュ)の練習が効果的です。こちらの記事を読んでみて下さい。

レイトスターターのための弦楽器の練習方法
例えば、こんな楽譜があったとします。
あー、こりゃあ簡単だ、初見でヒョヒョイと弾いちゃうよーん。とならずに一息置いて、楽譜から音を想像しましょう。
私たちは、大人から始めた(late starter/ レイトスターター、遅くから始めた人の意)ので、小さい頃から演奏している(early starter /エアリースターター、早くから始めた人の意)のようにしてはいけません。
どんな簡単に見える楽譜でも謙虚に取り組みましょう。それが、後々まで弦楽器を楽しめるコツだと思います。僕たちは大人なので、理性的にチェロを練習できるのが利点です。
音楽のKeyを確認
まず、この楽譜のキー(調性)は何でしょうか?
♭ が一個あるので、F-dur もしくは D-moll ですね。
そして終わりの音を見てみると、Fで終わっています。大抵の音楽は、その音楽のKeyの根音(ルート)で終わります、ですのでこの楽譜のKeyは F となります。慣れてくれば、パッと楽譜をみたらどのキーか分かるようになります。
このkeyについて分からない方はこちらの記事を読んでください。
移動ド、固定ドについても説明しています。

トライアドをピアノで弾いてみよう
ではこの曲のKeyが分かったところで、F-dur のトライアドをピアノやキーボードで弾いてみましょう。移動ドで考えると F がド になりますね?
最初に F をポーンと弾いてみます。
そこからトライアド(ドミソ)を弾いてみましょう。
F の ドミソはスケールの一個飛ばしなので、『F、A、C』です。
トライアドが分からないよ、という方はこちらの記事を読んでください。

では、ピアノで弾いたその音程をしっかり頭にいれましょう。歌うのも良いです。
これで、F のキー感覚がわかりました。
メロディーをピアノで弾いてみよう
それでは、メロディーをピアノで弾いてみます。
一回弾いたら、記憶します。
頭の中で最初から最後まで演奏しよう
最初の音符をピアノで弾いてから、続きは頭の中(もしくは歌う)で演奏します。
最後の音符まで来たら、その音符をピアノで鳴らしてみましょう。
ピアノの音と、頭の中の音は一致していますか?これが、出来ていれば音程がとれているということです。
それと例題は短いですが、本当の曲は長いですね。その場合、4小節ごとや、楽曲の区切りなどを見つけて短く練習しましょう。
やっとこさ楽器で演奏
ここに来て、やっと念願の楽器で弾けます。わーい
頭の中での音程感覚を忘れずに弾いてみましょう。とりあえず、表現とかは置いておいて、『音程』に集中です。
それが、出来たら表現などを考えて練習してみましょう。
顔を上げて音を聴こう
最初のうちは自分がどのポジションを弾いているのか目で確認しがちです。そうすると自分の指ばかり目で追ってるようなことになります。そうすると、耳が閉じてしまいます。
なので、顔を上げて音を聴くことに集中しましょう。
音程はある程度置いておいて練習
上記のことをやっていると、最初のうちは楽器に触れないかもしれません。
それはあまりにも悲しすぎるので、音程を気にしながら思い切り楽器を弾いて楽しみましょう。
つまり、楽器を鳴らす練習ですね。
まとめ
この流れで練習すれば、しっかりと身につきます。
あと、練習は笑顔でやりましょう!なんだか楽しい気分になります。
- 音楽のキーを確認
- トライアドをピアノで弾いてみよう
- メロディーをピアノで弾いてみよう
- 頭の中で最初から最後まで演奏しよう
- 顔を上げて音を聴こう
- 楽器で演奏
そして、出来るだけ先生に習いましょう!