スケールにはそれぞれキャラクターがあって、スケールを使えば手っ取り早くそれっぽい雰囲気を出せます。
ここではドリアンスケールに焦点を合わせて実際に使われている音楽を紹介します。ドリアンスケールはマイナースケールですが6度がナチュラルなのでそこまで暗くない雰囲気のスケールです。ちなみにドリアンスケールの構成音はこちら。
キーCで弾いた場合のDから白鍵を弾けばドリアンスケールになります(左の楽譜)。
Cを基準にドリアンスケールを弾くと3度と7度が♭になっているのが分かります(右の楽譜)。
スケールの説明、世界の色々なスケールの紹介はこちら
ドリアンスケールで作曲されている音楽の紹介
Scarborough Fair/ スカボロ・フェアー
名曲中の名曲 スカボロ・フェアーはドリアンスケールが使われています。
この曲はサイモン&ガーファンクルが歌ったものが有名ですが作曲されたのは13世紀頃のイギリスです。ドリアンスケールの雰囲気と歌詞が独特な世界を作り上げてます。
ちなみにこのアルバムはスカボロ・フェアーの歌詞がタイトルになってます。上の動画はライブバージョンなんですが、このアルバムのバージョンは鳥肌物の録音です。
So What – Miles Davis
モードジャズの名曲で、よくドリアンスケールの話で出ます。うーーーん。いつ聴いても名曲。。。
Eleanor Rigby – The Beatles
ビートルズ好きですか?僕は大好きです。なんなんでしょうね。この魅力は?
ちなみにビートルズについてはこちら
この曲はアルバム『リボルバー』に収録されています。
Chameleon – Herbie Hancock
超有名曲で、このアルバムはファンクの名盤です。この曲で使われているのもドリアンスケールです。ベースのポール・ジャクソンは日本人と結婚して日本に住んでたんですよね(2021年にお亡くなりになった)。彼のバネの様なグルーブが大好きで彼がベース弾いてるバンドの音楽をよく聴いてました。
Billie Jean – Michael Jackson
キングオブポップ マイケルジャクソン!世代や国境を超えて誰もがどっかで聴いたことあるんじゃないでしょうか?
Zila Kafi – Anonymous
インド音楽にもドリアンスケールはあります。 Kafi Thaat scaleというのですがこのスケールはインド音楽でもポピュラーです。
ちなみにインド音楽はリズムが複雑なことで有名です。そこらへんを書きました。
地平線のドーリア- 武満徹
この曲は僕が武満徹の作品の中でも好きな曲です。題名の通りドリアンスケールが使われてますが今まで見てきたような使い方ではないです。興味があれば分析してみてください。
まとめ
いかがでしたか?一言ドリアンスケールといってもこの広さ!いやー世界は広いですね!
ドリアンスケールはよく使われるスケールでありながら何百年と飽きずに使われてるわけですね。ここで紹介した音楽があなたに何かインスピレーションを与えられたら嬉しいです。でわ♪