音楽、芸術の個性、独自性について | 人人振動

音楽、芸術の個性、独自性について

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自分の作品、音楽の個性ってなんだろう?

音楽、芸術の独自性について語りたいと思います。

夜の夜長にふと考えていたので、ここに記そうとおもいます。

こちらも同じような話です。

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芸術、音楽の模倣

模倣はすべてにおいて非常に重要な要素です。

僕たちはみんな真似をして、言葉を覚えて、笑い方を覚えて色々な要素が僕たちをつくっています。

真似をすることは、そのスタイルを知ることであり、それが後に自分の芸術を構成するものになります。

ラヴェルのような楽曲を真似て作曲を練習すれば、その劣化版のような音楽はできます(ラヴェルほどの人の音楽は真似も難しい)。

 

作品の独自性、オリジナリティー

音楽においては、ピアノを使った時点で、真似の延長線にあります。

なぜなら、その音程が西洋で長い年月かけて作られたものだからです。

John Cage はそれを壊した作曲家でした。

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また、ノイズというか独特のサウンドで有名な灰野さん。

灰野さんもわが道を行っています。

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合わさってオリジナルになる

じゃあ、普通にピアノ弾いたら独自性がないのか?というとそうでもないんです。

坂本龍一さんの音楽

例えば、坂本龍一さんの音楽ですが、エリック サティ、ラヴェルやドビュッシーの音楽のような音楽です。

それをもっと単純にして、ミニマルな要素も入れています(入れてるというか、入ってる)。

ポップですが深い、独特の作風です。

曲を聴けば『あ、坂本龍一の曲だ』ってすぐに分かります。

これは、1983年の『戦場のメリークリスマス』から続いている作風です。

 

 

そもそも、この記事を書こうと思ったのは自分の作風に悩んでいた時に、なんとなく坂本さんの曲集を聴いていた時です。

坂本さんは劇伴(映画やテレビ用の音楽)などの仕事のなかでも、自分の作風で作曲しています。

まあ、坂本さんほどの作曲家になれば、依頼するほうも坂本龍一の音が欲しいと思って依頼するのでしょうが。

 

現代音楽のように音楽の可能性を拡大するのではなく、クラシックをベースに自分の世界を表現し、どの曲にも坂本龍一の世界観が現れているようにおもいます。

僕自身、現代音楽の作曲をやっていて、少しずつではありますが記事を書いているので、興味があればごらんください。

現代音楽について

 

 

 

Miles Davis、『自分だけのボイスを持て』

ジャズの帝王と呼ばれるマイルスですが、彼のトランペットも聴けばすぐに分かります。

マイルス自身自分の音楽を捜し求めた、探求者でした。

アルバムを昔から順番に聴いていけば、分かります。

最初は当時全盛の Bebop を演奏していましたが、その可能性の限界に気付き、モードジャズを打ち出しました。

その後、電子音楽、ファンク、ヒップホップと変わっていきます。

 

Bebop時代

 

モード時代

 

エレクトリックマイルス

 

ファンク時代

 

ラストアルバム、ヒップホップ

 

しかし、音楽のスタイルは変わってもマイルスのトランペット、音楽はマイルスのものなのです。

JAZZのトッププレーヤーになると、みなさん個性があります。逆に言えば個性がないと、埋もれる。

上手い、下手じゃなくて、個性があります。(もちろんトッププレーヤーは鬼ウマで、さんざん練習した上で得た個性でしょう)

 

これは、マイルスのお父さんがマイルスに言った言葉。

 

『自分だけのボイスを持て』

 

 

アメリカにはモッキンバードという鳥がいて、彼は色々な鳥の鳴き声を真似できるのですが、

自分の鳴き声がないんです。

そうはなるなよ、と。

くっ、深い。

まあ、モッキンバードは可愛いし、真似だけでもそれも個性でいいですけども。

 

独自性を創るもの

自分の音楽や芸術を作るのは、小手先の技術でなく内なるものだと思います。

独自性はその人の芸術に対する態度から生まれるものであり、練習で得るものではありません。

仕事として商業音楽を作る場合は、依頼者の要望があるので、個性をだすのは、またまずいんですが。

個性を必要とするのは、一人の芸術家としてやっていくときですね。

 

色々考えながら、お互い面白い音楽を作っていきましょう。

では、良い音楽ライフを♪


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