スケールを使って曲に世界観をもたせる


 

 

作曲するに当たって、この曲は晴れ渡った雰囲気をだしたい、この曲は暗い雰囲気。

またはオリエンタルな感じを出したいなどあると思います。

 

じつは、簡単にその雰囲気を出せる方法『スケール』というものがあるんです。

ここでは曲の雰囲気を司る色々なスケールを紹介します。

 

スケールというのは、音の配列の並び方で、それぞれのスケールは各々の表情を持っています。

そのスケールをうまく活用することで曲の雰囲気(暗い、民族的、アジア風など)を作り出せるという非常に便利なものです。

ぜひ活用してみて下さい。

 


教会音階(Kirchentonart)

 

 

これはすでに色々なサイトで紹介されていて、 wikipedia にも説明があるので参照していただきたいですが、

要はピアノの C major scale で C を中心(基準)に弾いたら Ionian scale (メジャースケール)、D を中心に弾いたら Dorian scale っと言うことですね。

 

 

音の配列がスケール

 

よく分らない方のために、詳しく説明します。

下の楽譜が Ionian scale (メジャースケール)です。

学校で習う基本のドレミファソラシドです。

手元に鍵盤があれば見てもらいたいのですが、C からドレミファソラシド(白鍵のみ)と弾いていった場合音の並びは、

 

         全 – 全 – 半 – 全 – 全 – 全 – 半

 

となる事が分ると思います。(全は全音、半は半音の意味です。)

これが音の配列、スケールです。

 

次に ラ(A)の音から白鍵のみを使って弾いてみます。

このスケールは、Aeolian scale (ナチュラル・マイナー・スケール)という名前です。

 

     全 – 半 – 全 – 全 – 半 – 全 – 全

 

すると、使っている音は一緒ですが、さっきと違って暗い雰囲気がしませんか?

このように音の並び方で得られる印象が違います

 

概要が分ったところで、色々なスケールを紹介していきます。


 

4種類のジプシースケール 

 

ジプシースケールにいたっては、インターネット上でも情報が錯綜しているので、みんなの知識 Wikipedia ということでそちらを参照にしていきます。

 

☆ ジプシーメジャースケール、ビザティンスケール、アラビックスケール、ダブルハーモニックスケール

 

 

 

wikipedia

 

たくさん名前がありますが、この音の並びです。

特徴は一度 (C)から始めた並びと、五度(G)から始めた並びが一緒です。

 

このスケールを使って作曲してみました。砂漠の町

 

ピアノがあれば左手で C→G →C →G って弾きながら、右手でこのスケールを使ってメロディーを弾いてみましょう。

あなたのいる場所がエジプトになったはずです 😎 

 

☆ ジプシーマイナースケール、ハンガリアンマイナスケール、ダブルハーモニックマイナースケール

 

 

 

wikipedia

 

 

☆ ハンガリアンスケール、ハンガリアンジプシースケール

 

wikipedia

 

 

 

☆ フリジアンドミナントスケール

wikipedia

 

どれも、民族的な香りのするスケールでゲーム音楽などによく出てきますね。


 

☆ ホールトーンスケール

 

 

上の並びが ホールトーンスケール(whole tone scale)です。

このスケールを扱った記事があるので、興味があれば読んでみてください。

不思議な雰囲気の音楽をつくる

 

作曲家の Debussy が最初に用いたスケールで、特徴は音の並びが全て全音なんです。

そうするとオクターブの中に納まる音符は6個だけ、そして4,5,6度の音がシャープになります。

楽器で C から弾いてみると分りますが、F♯ からふわっとした感じがするのではないでしょうか。

また、このスケールは移調しようとすると、並びが全て全音なのでもう一種類、C から弾くか、Dbから弾くかしかありません。


 

日本の音階

 

日本の音階を紹介します。

この構成音で適当に弾いてみると、『ああ、知っている』っていうメロディーが勝手に出来てくると思います。

音符に白丸と黒丸があると思いますが、これは『核音』といいます。

アジアの音楽はヨーロッパの音楽と違いあいまいな部分が非常に多いです。そのことについての説明は現在執筆中です。

核音について(執筆中)

 

もしそのことを学びたいのであればこの本をおすすめします。

著者の小泉文夫さんは音楽家ではないのですが、世界の民族音楽を研究した第一人者です。

また、かの坂本龍一さんは大学で小泉さんの講義を聴き衝撃を受けたそうです。

たしかに、アルバム『千のナイフ』は西洋とアジアと電子音楽が混じったアルバムです。その影響もあると思います。

僕が好きなアルバムTop 10 に入る名盤です。

書いてある内容も非常に興味深く、あなたの世界を広げる為に読んでみてはいかがでしょうか?

 

 

 

琉球音階(りゅうきゅうおんかい)、沖縄音階

琉球音階

 

雲居音階

 

 

岩戸音階

 

 

都節音階

都節音階

 

民謡音階

民謡音階

 

律音階

律音階

 


 

ペンタトニックスケール

 

ペンタトニックのペンタ(Penta)は5を意味する言葉です。

つまり、5個の音で構成されています。

上の日本の音階も5個で構成されたペンタトニックスケールですね。

 

メジャーペンタトニックスケール

この音階はひじょーーーに色々なところで聴きます。

中国の音楽もそうですし、アイルランドの音楽もまあ、ホント良く聴きます。

最初にギターとかでソロ弾こうとしたら、最初にすすめられるのもメジャーペンタです。ギターやベースだと特に弾きやすいスケールなんです。

メジャーペンタトニックスケール

 

マイナーペンタトニック

マイナーペンタトニックスケール

 

ブルーノートスケール(ブルーススケール)

とりあえずジャズっぽいのを弾きたいと思ったら、このスケールです。

ブルーノートスケール

 


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Y-Bit Music

ベルリン在住、作曲家。 ゲーム音楽、ヒップホップビート、クラブミュージック、現代音楽とジャンルレスに活動中。全ての音楽を平等に愛し、面白い音楽をつくることを目標に生きています。 『空いっぱいの  光でできたパイプオルガンを ちからのかぎり』