シンセはアナログかデジタルか。。。
この問いは音楽に限らず写真や映像などでも議論が沸く話題です。
結論はアナログ原理主義者でない限り、アナログにはアナログの良さが、デジタルにはデジタルの良さがあるよね。となりますが、実際どう違うのか?どっちを買ったらいい?などのときに参考にして下さい。
下の記事ではシンセの選び方をMoog博士の名言と共に紹介しています。
電子音楽制作において、アナログがいいのかデジタルがいいか論争についてはこちら
アナログシンセサイザーとデジタルシンセサイザーの違いを簡単に説明
アナログシンセサイザー
アナログシンセサイザーは最初から最後までデジタル変換されません。
なので、ギターなどの楽器と同じです。チューニングも狂いますし、時間の経過で音も変わります。
そして、何より音が太いなどと言われます。
実際アナログは独特の音色、音触で聴いていて気持ちがいいです。
アナログとデジタルの違い
アナログとデジタルを図で表すとこうなります。
アナログが上の図の赤の線。楽器のように音が滑らか(無限大)。
デジタルは灰色の階段上のもの。音を数値化したもの(有限)。
ですが、一言デジタルと言っても色々種類があります。それを説明していきます。
デジタルシンセサイザー
デジタルシンセには色々な種類のものがあります。
ピアノやドラムの音が出せるものもあるし、出せないものもある。
そんなデジタルシンセは、アナログシンセと見分けのつかないものから、パソコンのソフトシンセなど色々あり、今のデジタルシンセは様々な機能が統合されたシンセになっています。
下で紹介するKRONOS2などは9種類の音源、サンプラーなども兼ね揃えています。
ドラムマシンでも名機TR-808などをモデリングしたTR-08などがありますが、音図太いです。
ハードのデジタルシンセはアナログシンセに負けない位音がいいです。というか、デジタルシンセはアナログシンセは別の楽器で比べるものではないですね。どっちも最高です。
そんなデジタルシンセの種類をそれぞれサラッと見ていきましょう!
PCMシンセサイザー
PCMはPulse Code Modulation の略です。
要は本物の楽器の音をサンプリング(録音)して、その音を出せるシンセです。
つまり録音した音が楽器の中に入っていて、本物のピアノを録音した音が弾けると。電子ピアノがそうですね。ちなみにPCMでは音色の書き換えは出来ません。音色の書き換えができるのは『サンプラー』です。
シンセサイザーになるとそのPCMの音とシンセの音を混ぜて新しい音を作ることも可能になります。
ソフトではKontaktなどを買ったほうがいいですね。
FMシンセサイザー
DX7などに代表される音ですね。
80年代のポップ音楽でよく聴かれるサウンドで、その独特の音色から根強くファンがいます。
僕もFMシンセの音大好きっす。
モデリングシンセサイザー
モデリングシンセサイザーには、アナログ・モデリングと物理モデリングの2種類があります。
アナログ・モデリング・シンセサイザー
アナログ・モデリングはアナログシンセサイザーの電子回路をDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)で再現したものです。
つまりアナログシンセをデジタルで再現したものです。
上の写真の有名な Nord Lead 4 もアナログ・モデリング・シンセサイザーです。
こちらではアナログ・モデリング・シンセサイザーのおすすめを紹介してます。
物理モデリング・シンセサイザー
物理モデリング シンセサイザーは楽器を物理的にDSPで解析し、音を作り出すシンセサイザーです。
楽器が鳴る原理は空気の振動じゃないですか?
要は物理学です。それをDSPで仮想の楽器を作って音に出す訳です。なのでオーボエのリードをクラリネットにつけてトランペットのベルをつけるなどのキメラを作り出すのも可能です。
これは例えばギター。
プログラミングソフトMax/MSPでは、楽器だけではなく、空間などをシュミレートして音を作れたりもするんですね。深すぎる。。。
KORG ( コルグ ) / KRONOS2
そんな上のデジタルシンセの色々な音源を使えるシンセがこちら。
KRONOS2には9種類の音源、サンプラー、シーケンサーが入っているモンスターシンセです。
こちらの記事でも紹介してますが、FKJも使ってますね。
★9種類の音源、膨大なプリセット波形。全てがケタ違いのモンスター・マシン。
・SGX-2(Premium Piano)ピアノ音源
・EP-1(MDS Electric Piano)エレクトリック・ピアノ音源
・CX-3(Tonewheel Organ)トーンホイール・オルガン音源
・HD-1(High Definition Synthesizer)PCM音源
・MS-20EX(Legacy Analog Collection)アナログ・モデリング音源
・PolysixEX(Legacy Analog Collection)アナログ・モデリング音源
・AL-1(Analog Synthesizer)ハイ・クオリティ・アナログ・モデリング音源
・MOD-7(Waveshaping VPM Synthesizer)VPM/FMシンセシス音源
・STR-1(Plucked Strings)物理モデル音源
ソフトシンセサイザー
上の写真は有名な Massive X です。DTMソフトの中で使えるソフトシンセですね。Perfume のプロデューサー中田ヤスタカさんが使ってるなどでも有名です。
その事実からも分かる通り商業レベルで使えるソフトシンセです。
まとめ
という事でアナログとデジタルの違いでした。
僕個人の意見ではアナログ、デジタルどっちも最高!なんですが、パソコンのソフトシンセはあまり好きではありません。長時間聴いてると耳が痛くなってくるというのと、なんかパソコンでチョコチョコやってんのダサいなって言う。 笑
やっぱハードの方がいいです。そこは個人の采配にお任せと言うことで。
では良い音楽ライフを♪